30..Un anniversaire to大谷

その日を知らされたのは…
のぶちゃんからの怒りの電話やった。

『ちびボケなすっ　あんたはまた彼女の誕生日忘れくさって　がおー』
という怒鳴り声。

『…あ』
『あっ　やなんねんあってなんやねん。』

『いやー試験いそが…『忙しいなんていいわけやアホー』』

と…はい　のぶちゃんそれはもっとも。

『とにかく今すぐリサに電話して遅れてごめんアイシテルーって…』
『それは…ハズ…『くてもなんでもゆえー』』

のぶちゃんがさっき電話したらリサは落ち込んどったらしい。
強がってたけどやっぱりオレから忘れられとるのは…

『あんな　大谷くんが忙しいとかわざとちゃうゆうんは分かってるよ
　　けどな…やっぱり遠距離やねんから…少しはリサの事考えたってな。』

★★★

プレゼントを用意してなかったわけやない。
誕生日の日付覚えてないわけでもない。

ただ…

この際言い訳はあかん。

すぐにリサに電話したけど…その電話にリサが出ることはなかった。

だからメール

<誕生日おめでとう。プレゼントは次に逢った時に渡すから…ごめん。>

アイシテルなんて書くのはやっぱし恥ずかしくてできひんかった。