夏が早く来たらええのに…
全国的に熱帯夜
茹るように暑いっちゅうてもほんまに茹で上がるわけやないけど
とにかく…寝苦しい。
もしかしたら関西の方が涼しいかもしれん
なんて錯覚起こすぐらいとにかく濃密な熱を持った夜。
『あかん あっっい。明日早いのに眠れん…。』
ベットの上をコロコロ転がりあたしは寝返りを続ける
そのたびにタオルケットはよれてくしゃくしゃ…
『風邪ひくからお腹に掛けとかんな』なんて言葉はどっかに飛んでた
たとえばクーラーかけて すずしぃーー。
なんて事も実家におる時はアリやったけど一人暮らし節約せんなあかん。
クーラーのリモコンをオンにしたいのを抑えあたしは携帯に手を伸ばした
携帯が扇風機やったらええのに…。
『うううううう…暑くて頭煮える。』
とにかく寝苦しい。
あと5分で12時やのに…
大谷からの電話もメールもない。
『はぁ…』
携帯の液晶を睨みつけても なーんの反応もない。
『大谷のあほー メールは24時間やってゆうたやん。』
勉強やバイトに忙しいんはわかるけど 短い言葉でもええからメールぐらい欲しい
それがたとえ『おぅ』の一言でも嬉しいのに…
4か月前から遠距離恋愛になってしもたあたしら…。
ごろんっと携帯を握りしめたまま天井を見上げタオルケットを手繰り寄せる。
『あほ…』
携帯にそれだけ打ち込んで 大谷へメールを送った。
遠距離になって最初の2カ月は毎日電話やメールを交換してた
いつのまにか1週間に3回…2回…1回に減った。
それは仕方のない事やってある意味わかってるけど…
ぱちんっ!
あたしは携帯の待受け画面の大谷を指ではじいた。
あと2分で明日になってまう。
もしかして大学で嫌な事あったんかなぁ…。
それとも電話やメールできひん事とか…
この前 電話で話した時は めっさ元気そうやったけど…。
夏がどーとか こーとかゆうてたけど…
んーんー。どうしよ。なんかめっさ不安になってきた。
さっき あほーなんてメールしたから怒ってるとかやったらどうしよう
色んな事が頭をぐるぐると回った。
『あかんっ!!』
手の甲にかいた嫌な汗をぬぐってから大谷の携帯番号を押した
♪ぷるる…ぷ。
『リサ?『わっ 大谷っ!!!!!』』
コール2回もならんうちに大谷の声が聞こえてきたからあたしは腰抜かしそうになった
大谷も驚いた声やった(笑)
『びっくりしたぁ 大谷すぐに出るんやもん。』
『オレもびっくりしたわ。それにしてもええタイミングやな(笑)』
丁度あたしに電話しようとしてたらタイミングよく繋がったらしい。
今日遅くなったんは大学のサークルの飲み会やったらしい。
よかった…。嫌な事なくてあたしはこっそりと胸をなでおろした。
『そういやー変なメール来たんやけど?』
『あっ…。(あほーって奴)』
『なんであほーや?』
『えっと あれな途中やってん。ほら今日暑いやん。それに文句っちゅうか』
あたしの苦し紛れの嘘に大谷は笑ってくれた。
『もしかしてこっちだけ暑くて大阪は涼しいんかなぁーって』
『それこそむ あほーや。全国暑いねん』
熊谷とかいう所は昼間には39度になるやんぞって大谷は教えてくれた。
想像したら頭から湯気出そうになった。
『んで 暑ぅて眠れんの。大谷なんとかしてっ』
『なんとかって…』
クーラーは節約の為我慢してるって伝えると
携帯からオレが出ていけたらうちわであおいだるのにって言われた
そうやったらええのに…
大谷の顔見られるんなら暑いのは我慢できるかもしれん
けどそれは無理な我儘。
『なぁ 大谷羊がぞえてっ』
『はぁーひつじ?』
『ほらひつじが1匹ひつじが2匹ひつじが…って奴』
自分でも無茶ぶりなんわかってるけど 少しでも声聞いてたい。
『それ 自分の頭ん中で数えたらええやんけ。』
『…大谷の声で聞きたいねん。大谷の声スキやしきっと安眠できる』
『えっとリサ…オレ明日早いんやけど』
『あたしも早いもん。』
はぁーって大谷がため息つく声が聞こえてきた。
やっぱり我儘すぎやんなぁ…『ごめん。ええわ』ってゆおうとしたら
『なぁ暑いのに羊って 想像したら余計眠れんとおもわんか?』
大谷の言葉を受けて頭で妄想。10匹目あたりでいっーーーっとなった。
『そしたら大谷。愛をひとつ…ふたつ…とか』
『あほー。』
『ぶーーーーーー。ほんまロマンのかけらもないなぁ。』
少しだけ沈黙の後…。
『大谷が1人。大谷が2人…』なんて数えだした。
『な…なにそれー(笑)』
『ひつじいっぱいよりオレがいっぱいのんがええと思わん?』
そんなん
当たり前やん 大谷。
全国的に熱帯夜
茹るように暑いっちゅうてもほんまに茹で上がるわけやないけど
とにかく…寝苦しい。
もしかしたら関西の方が涼しいかもしれん
なんて錯覚起こすぐらいとにかく濃密な熱を持った夜。
『あかん あっっい。明日早いのに眠れん…。』
ベットの上をコロコロ転がりあたしは寝返りを続ける
そのたびにタオルケットはよれてくしゃくしゃ…
『風邪ひくからお腹に掛けとかんな』なんて言葉はどっかに飛んでた
たとえばクーラーかけて すずしぃーー。
なんて事も実家におる時はアリやったけど一人暮らし節約せんなあかん。
クーラーのリモコンをオンにしたいのを抑えあたしは携帯に手を伸ばした
携帯が扇風機やったらええのに…。
『うううううう…暑くて頭煮える。』
とにかく寝苦しい。
あと5分で12時やのに…
大谷からの電話もメールもない。
『はぁ…』
携帯の液晶を睨みつけても なーんの反応もない。
『大谷のあほー メールは24時間やってゆうたやん。』
勉強やバイトに忙しいんはわかるけど 短い言葉でもええからメールぐらい欲しい
それがたとえ『おぅ』の一言でも嬉しいのに…
4か月前から遠距離恋愛になってしもたあたしら…。
ごろんっと携帯を握りしめたまま天井を見上げタオルケットを手繰り寄せる。
『あほ…』
携帯にそれだけ打ち込んで 大谷へメールを送った。
遠距離になって最初の2カ月は毎日電話やメールを交換してた
いつのまにか1週間に3回…2回…1回に減った。
それは仕方のない事やってある意味わかってるけど…
ぱちんっ!
あたしは携帯の待受け画面の大谷を指ではじいた。
あと2分で明日になってまう。
もしかして大学で嫌な事あったんかなぁ…。
それとも電話やメールできひん事とか…
この前 電話で話した時は めっさ元気そうやったけど…。
夏がどーとか こーとかゆうてたけど…
んーんー。どうしよ。なんかめっさ不安になってきた。
さっき あほーなんてメールしたから怒ってるとかやったらどうしよう
色んな事が頭をぐるぐると回った。
『あかんっ!!』
手の甲にかいた嫌な汗をぬぐってから大谷の携帯番号を押した
♪ぷるる…ぷ。
『リサ?『わっ 大谷っ!!!!!』』
コール2回もならんうちに大谷の声が聞こえてきたからあたしは腰抜かしそうになった
大谷も驚いた声やった(笑)
『びっくりしたぁ 大谷すぐに出るんやもん。』
『オレもびっくりしたわ。それにしてもええタイミングやな(笑)』
丁度あたしに電話しようとしてたらタイミングよく繋がったらしい。
今日遅くなったんは大学のサークルの飲み会やったらしい。
よかった…。嫌な事なくてあたしはこっそりと胸をなでおろした。
『そういやー変なメール来たんやけど?』
『あっ…。(あほーって奴)』
『なんであほーや?』
『えっと あれな途中やってん。ほら今日暑いやん。それに文句っちゅうか』
あたしの苦し紛れの嘘に大谷は笑ってくれた。
『もしかしてこっちだけ暑くて大阪は涼しいんかなぁーって』
『それこそむ あほーや。全国暑いねん』
熊谷とかいう所は昼間には39度になるやんぞって大谷は教えてくれた。
想像したら頭から湯気出そうになった。
『んで 暑ぅて眠れんの。大谷なんとかしてっ』
『なんとかって…』
クーラーは節約の為我慢してるって伝えると
携帯からオレが出ていけたらうちわであおいだるのにって言われた
そうやったらええのに…
大谷の顔見られるんなら暑いのは我慢できるかもしれん
けどそれは無理な我儘。
『なぁ 大谷羊がぞえてっ』
『はぁーひつじ?』
『ほらひつじが1匹ひつじが2匹ひつじが…って奴』
自分でも無茶ぶりなんわかってるけど 少しでも声聞いてたい。
『それ 自分の頭ん中で数えたらええやんけ。』
『…大谷の声で聞きたいねん。大谷の声スキやしきっと安眠できる』
『えっとリサ…オレ明日早いんやけど』
『あたしも早いもん。』
はぁーって大谷がため息つく声が聞こえてきた。
やっぱり我儘すぎやんなぁ…『ごめん。ええわ』ってゆおうとしたら
『なぁ暑いのに羊って 想像したら余計眠れんとおもわんか?』
大谷の言葉を受けて頭で妄想。10匹目あたりでいっーーーっとなった。
『そしたら大谷。愛をひとつ…ふたつ…とか』
『あほー。』
『ぶーーーーーー。ほんまロマンのかけらもないなぁ。』
少しだけ沈黙の後…。
『大谷が1人。大谷が2人…』なんて数えだした。
『な…なにそれー(笑)』
『ひつじいっぱいよりオレがいっぱいのんがええと思わん?』
そんなん
当たり前やん 大谷。