ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

15.L'amour lie le destin   to.aoba

2011年11月19日 05時16分27秒 | (連載)最初のキス最後の恋
恋に落ちるのは些細な事
たとえば 落としたハンカチ拾ってくれただけでも

きゅーんって胸の奥が鳴って運命感じたら恋に落ちるはず
だから 私はそんな人をずっと探してる。

けれど まだそんな人には出会ってない。
そんな出会いを求めて 今までいろんな人と付き合ったけど

男なんて…
ミンナバカバッカリ…

ほら 向こうからまた バカが一人来た。

『あーおばちゃん 遊ぼうよー。』
『やだっ。あんたとなんかもう絶対に遊ばない。』

男ってどうして自分勝手なんだろう。
目の前にいる奴 神尾くん…この間迄 私の恋人だった男の子

けど終わり。

どうしてって?
私の運命の人ではなかったし 
私以外に付き合ってた人いたから…つまりは二股かけられてたわけです

別に絶対的に好きじゃなかったから未練なんて一切ない
あるのは なんでこんな男と付き合ったのという後悔だけ…

『なんで? あーまさかこないだの子?アレはそんなんじゃないよ。』
『…(いいわけなんてたくさん)』

そんなんじゃなければ なんなんだろう。
それより 早く帰って借りてるDVD見たいんだけど…

『あれれ もしかしてヤキモチ?かわいいねーあおばちゃん』

ぽんっ…

『やめて!!』

肩を抱こうとしてきた神尾くんの頬に私はバシっ平手打ちをした。
神尾くんは顔を真っ赤にしながら私を睨む。

『なにすんだよ。』

『なにって…もぅ 気安く触らないでよ。二股男』
『あおば!!おまえ…』

神尾くんの手が私に伸びて…
殴られる!!と思った時 誰かが間に入ってきた。

『はいはい…シブン 男やろ?女の子に手ぇあげたりしたらかっこ悪いで(笑)』

大学生にしては 少し童顔で小柄な男の子?
神尾君は嫌悪感をカレに向けた。

『うっさいっ チビっ お前誰や!!』
『チビは余計や それにおまえなんかに名乗る名前はない!!』

カレは神尾くんにそういうとあたしに小さな声で『今のうちや…』ってゆうた。

きゅーんっ
運命だ。きっとこの胸の高鳴りは運命

あたしは 運命の恋に落ちた。

名前も知らないもう逢えるか分からない人
けれどもう一度逢えたなら 確実に運命やと思う。


★★★



『うそ…あの人。』

あれから1週間後に確実な運命の人候補 
例のカレが私の前に現れた。

学食で私の知り合いの塩崎さんと一緒に笑ってる。

チャンス これは絶対チャンス!

私は急いで走って行って 塩崎さんとカレの間に立った。

『あのー。この間はありがとうございました。』
『?』

カレは覚えてないんか 首をかしげ考え込んだ。
そして ついでに?塩崎さんも一緒になって首をかしげた。

『青葉ありがとうってどうしたん? 大谷くんなんかしたん?』
『???』

やっぱり私の事覚えてないみたい(泣)
そんなに印象薄い顔してないと思うんやけどなぁ

しかたない自分から名乗り出る

『えっと あの…1週間前 殴られそうになってた所を助けてもらった。』
『助け…って 大谷くん おとこまえーーーーやん。』

『うっさいっ アホ』
『オトコマエー よっチャッピー♪』

塩崎さんがからかうと カレの頬が少し赤くなった。
傾げた首を起こして カレはぽんっと手を叩く

『塩崎 うっさいっ。えっと殴られそうって もしかしたらあの時の子?』
『はい あの時の子です。助かりました。』

彼の名前は 大谷敦士くん。
塩崎さんと同じサークルの男の子で私らと同じ教育学部の人
今までなんで知らんかったのか不思議

『あれからあいつなんかゆうてきたか?』
『えっと…実は 大谷くんの事 新しい彼氏ってウソついてて…ごめんなさいっ』

神尾くんに諦めてもらう為にウソをついたという事を正直に話すと
『嘘も方便って奴やな』って笑ってくれた。

『実際 本当に大谷君が彼氏やったら嬉しいんですけど…』
『ん…そんなん からかうなって…』

『本当ですよ♪だってかっこよかった。』

大谷くんは『かっこええなんて 誉めてもなんもでぇへんぞ』って頭をかいた。

『青葉あかんよー 大谷くんには可愛い彼女おるんやから(笑)』
『えっ ほんまですか?』

『…うん。まぁかわいいか別にして1匹おる。』

そっか彼女いてるのか…
これって 運命の恋やなかった。

ただの勘違い?

彼氏ってウソついてる事とかきっとウザいよね。
迷惑やからやめてくれって言うよね
いつもやったら そうやもん…

『彼氏とかウソ言うてごめんなさい。』

ベコリと頭を下げようとしたら大谷くんに止められた。
顔を上げて大谷くんを見たら にいっと口を真横に開いて笑ってくれてた。

『だからさっきもゆうたように嘘も方便(笑)自分オレに正直にゆうてくれたし』
『えっ?』 

『それにジブン塩崎の友達みたいやし ええでエセ彼氏(笑) あいつがしつこうて困っとんなら』
『ええの?』

『おぅ 女に手あげるような奴オレ嫌いやし…』

また笑った。
私 この人の笑顔好き。

『あー 大谷くんリサちゃんにゆうたろ。浮気やーって…』
『はぁー浮気って塩崎。ちゃうやろ 人助けや人助け』

『リサちゃんにメールしよっ『アホか余計なことすんな 塩崎っ!!』』

結局大谷くんは この大学内だけ神尾君が諦める迄 エセ彼氏をやってくれることになった。

★★★

3月のある日

その事は突然私の耳に入ってきた。
塩崎さんとカフェテリアでランチをしていた時の事

『えっ?今なんて?』
『んー大谷くんの彼女のリサちゃん 2年間東京へ行くんだって…』

『すごいよねぇー。あたしなら彼氏と離れて2年も行けないなぁ』
『私も無理だな(笑)』

『大谷くん理解ある器のおっきい彼氏気取り?』
『お…大谷くんは そんなんじゃないと思うよ。』

『青葉?どうしたの おっきな声出して』

大谷くんは 本当に器のおっきい男の子やと思う。
だから彼女が東京に行きたいってゆうたら その通りにしたあげるんだ。

『…別に(笑)』

『まぁ 青葉は この大学内だけ大谷くんの彼女だもんね(笑)』

彼女が大谷くんのそばから離れるのなら
大学以外でも大谷くんの事を独り占めしたくなった。

それが…

運命の恋の始り。






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