朝…
朝ご飯食べとったら おかんが新聞を持ってきて叫んだ。
『あっちゃん これってリサちゃんやろ?』
『んー。』
昨日メールでパリコレの舞台でこけんかった大成功やって来てたし
写真も添付しとったし まあ知ってた事。
『綺麗なぁ…。背も高いしべっぴんやし…はぁ こんな子娘に欲しかったわ』
毎朝新聞の朝刊に載ってたリサの写真見てため息ついた。
『欲しかったって…（なんで過去形や おかん）』
『あっちゃんなんかゆーた？』
『なーんも ゆーてません。オレ学校行ってくる。』
どっかの漫画みたいに食パンくわえながら学校へと急ぐ。
これで曲がり角で誰かとぶつかったらおもろいななんて思ってたら
どーんっ！！とお決まりのように誰かとぶつかった。
『『いたっ』』
『… すんません。オレちゃんと前見てなくて』
『あっ 大丈夫やか…って大谷くん？』
ぶつかったのは同じ学部の川島青葉。
『川島？こっちやったっけ？』
『今日は たまたま友達の家に泊まりに行った帰り（笑）』
たまたま繋がり？一緒に大学まで行くことにした。
リサのニュースを自分の事のように喜んでくれて嬉しかった。
★★★
ぴくっぴくっぴくっ…。コンビニのバイト中
オレの右眉が無意識に上がるのは…。
リサのせい。
『Ｒｉｓａちゃんかわいいよなぁ。』
『この儚げで折れそうなところが守ってあげたいよなぁ 』
どこが儚げで守ってあげたいねん…
あいつは そんなやわちゃうぞ
『背もスラーっとして足みてみぃ』
『おー そそるわー ありやあり』
『オレもあり』
なんせ巨神兵やトーテムポールじゃと心で突っ込む。
『この唇めっちゃエロいっ』
『キスしてみてぇー』
あほか そいつはオレのんや…。そんなん妄想でも郵送でもゆるさん。
オレ以外は誰もそんな事はできひんねん。と再つっこみ。
＜超新星・Ｒｉｓａ パリコレで見事大活躍＞
という記事がいろんな雑誌に掲載されとる
女性週刊誌・ファッション誌・新聞そしてなぜかグラビアの男子ご用達本。
さっきからそれを立ち読みしとる男リサをそんな対象でみんなボケ！！
オレらと同年代の男に こんなこと言われたら彼氏としてええ気分やない。
リサもリサや！
あいつは就職と修行で東京に行き勉強と修行でフランスに行った。
モデルの話は聞いてたけどまさか パリコレ？
やるなら徹底的にやるべきやから…その成功は嬉しい
けどその後ＣＭに出たとか雑誌のグラビアとか…
あいつのなりたいもんスタイリストちゃうんか？
モデルになりたかったんか？
『Ｒｉｓａちゃん彼氏おるんかなぁー』
『おるって…』
『えっ うそっ』
そうやおる。リサには彼氏がおってそれはココにおるオレやぞ
と名乗ってみてもええけど そんなんしたらタダの痛いちっこいオトコ。
まぁ こいつがリサとどうにかなるなんて事はないんやから…
『なぁ 松崎 Ｒｉｓａの彼氏ってもしかして…』
立ち読みの奴らをそろそろ注意しようとしてた時
ゴシック雑誌の＜ブブンカ＞を松崎という奴が隣のやつに渡した。
『こいつ Ｒｉｓａの彼氏』
『わっショック。彼氏ってアンリ？アンリに食われとんかっ?みてみぃこの写真』
『うそーっ』
『おフランス人は手早いからなぁ…』
近づいて雑誌を覗き込むと デザイナー（らしい奴）がリサの頬にキスなんかしとる！
腰に手をまわしとる写真やら…数枚掲載されとった。
『なにしとんねん このどあほ!!!。』と思わず怒鳴ると
『あっ すみません。立ち読みして』
勘違いした男らは そそくさと雑誌をレジへと持って行った。
リサあのアホー何しとんねんっ！
★★★
すぐに電話したい気持ちを抑えオレはバイト終わってから リサに電話をいれた
（日本の夜9時はフランスでは午後1時です）
６回目のコールでリサがやっと出た。
『もしもし大谷っ♪』
『もしもし…なぁ担当直入に聞くけど』
『えっ？』
『おまえアンリってデザイナーに…その…食われたんか?』
『なっ…なにゆうてんの大谷。』
オレの突拍子もない質問にリサは驚いて受話器を落としかけたみたいやった。
『…なんか雑誌のインタビュー写真…リサの頬っぺたに…』
『あーちゅーされた奴?あーあんなアレは外国では挨拶代りやねんで（笑）』
『あほかっ お前は生粋の関西人やろ?なんやねんその理窟』
『そういわれても別に本気のちゅーやないし…こっちでは普通の事やで』
そりゃ アメリカやらフランスやらたしかにそうかもしれん
しれんけど…
こうもでかでかと写真に撮られたりしとるん見るの嫌ややねんぞ
『あと ちょーっとモデル成功してみんなにチヤホヤされとるからってマジありえん。』
『なっ…なんなんよっ そこまで言う事ないやんかぁ この石頭ちびっ』
『石頭は置いといてちびってなんや。トーテムポールっ』
『そっちこそトーテムって仮にもかわいい彼女の事』
『ちゃう…『えっ?』』
『おまえなんか彼女ちゃうわっ。』
思わず電話を叩きつけた。
朝ご飯食べとったら おかんが新聞を持ってきて叫んだ。
『あっちゃん これってリサちゃんやろ?』
『んー。』
昨日メールでパリコレの舞台でこけんかった大成功やって来てたし
写真も添付しとったし まあ知ってた事。
『綺麗なぁ…。背も高いしべっぴんやし…はぁ こんな子娘に欲しかったわ』
毎朝新聞の朝刊に載ってたリサの写真見てため息ついた。
『欲しかったって…（なんで過去形や おかん）』
『あっちゃんなんかゆーた？』
『なーんも ゆーてません。オレ学校行ってくる。』
どっかの漫画みたいに食パンくわえながら学校へと急ぐ。
これで曲がり角で誰かとぶつかったらおもろいななんて思ってたら
どーんっ！！とお決まりのように誰かとぶつかった。
『『いたっ』』
『… すんません。オレちゃんと前見てなくて』
『あっ 大丈夫やか…って大谷くん？』
ぶつかったのは同じ学部の川島青葉。
『川島？こっちやったっけ？』
『今日は たまたま友達の家に泊まりに行った帰り（笑）』
たまたま繋がり？一緒に大学まで行くことにした。
リサのニュースを自分の事のように喜んでくれて嬉しかった。
★★★
ぴくっぴくっぴくっ…。コンビニのバイト中
オレの右眉が無意識に上がるのは…。
リサのせい。
『Ｒｉｓａちゃんかわいいよなぁ。』
『この儚げで折れそうなところが守ってあげたいよなぁ 』
どこが儚げで守ってあげたいねん…
あいつは そんなやわちゃうぞ
『背もスラーっとして足みてみぃ』
『おー そそるわー ありやあり』
『オレもあり』
なんせ巨神兵やトーテムポールじゃと心で突っ込む。
『この唇めっちゃエロいっ』
『キスしてみてぇー』
あほか そいつはオレのんや…。そんなん妄想でも郵送でもゆるさん。
オレ以外は誰もそんな事はできひんねん。と再つっこみ。
＜超新星・Ｒｉｓａ パリコレで見事大活躍＞
という記事がいろんな雑誌に掲載されとる
女性週刊誌・ファッション誌・新聞そしてなぜかグラビアの男子ご用達本。
さっきからそれを立ち読みしとる男リサをそんな対象でみんなボケ！！
オレらと同年代の男に こんなこと言われたら彼氏としてええ気分やない。
リサもリサや！
あいつは就職と修行で東京に行き勉強と修行でフランスに行った。
モデルの話は聞いてたけどまさか パリコレ？
やるなら徹底的にやるべきやから…その成功は嬉しい
けどその後ＣＭに出たとか雑誌のグラビアとか…
あいつのなりたいもんスタイリストちゃうんか？
モデルになりたかったんか？
『Ｒｉｓａちゃん彼氏おるんかなぁー』
『おるって…』
『えっ うそっ』
そうやおる。リサには彼氏がおってそれはココにおるオレやぞ
と名乗ってみてもええけど そんなんしたらタダの痛いちっこいオトコ。
まぁ こいつがリサとどうにかなるなんて事はないんやから…
『なぁ 松崎 Ｒｉｓａの彼氏ってもしかして…』
立ち読みの奴らをそろそろ注意しようとしてた時
ゴシック雑誌の＜ブブンカ＞を松崎という奴が隣のやつに渡した。
『こいつ Ｒｉｓａの彼氏』
『わっショック。彼氏ってアンリ？アンリに食われとんかっ?みてみぃこの写真』
『うそーっ』
『おフランス人は手早いからなぁ…』
近づいて雑誌を覗き込むと デザイナー（らしい奴）がリサの頬にキスなんかしとる！
腰に手をまわしとる写真やら…数枚掲載されとった。
『なにしとんねん このどあほ!!!。』と思わず怒鳴ると
『あっ すみません。立ち読みして』
勘違いした男らは そそくさと雑誌をレジへと持って行った。
リサあのアホー何しとんねんっ！
★★★
すぐに電話したい気持ちを抑えオレはバイト終わってから リサに電話をいれた
（日本の夜9時はフランスでは午後1時です）
６回目のコールでリサがやっと出た。
『もしもし大谷っ♪』
『もしもし…なぁ担当直入に聞くけど』
『えっ？』
『おまえアンリってデザイナーに…その…食われたんか?』
『なっ…なにゆうてんの大谷。』
オレの突拍子もない質問にリサは驚いて受話器を落としかけたみたいやった。
『…なんか雑誌のインタビュー写真…リサの頬っぺたに…』
『あーちゅーされた奴?あーあんなアレは外国では挨拶代りやねんで（笑）』
『あほかっ お前は生粋の関西人やろ?なんやねんその理窟』
『そういわれても別に本気のちゅーやないし…こっちでは普通の事やで』
そりゃ アメリカやらフランスやらたしかにそうかもしれん
しれんけど…
こうもでかでかと写真に撮られたりしとるん見るの嫌ややねんぞ
『あと ちょーっとモデル成功してみんなにチヤホヤされとるからってマジありえん。』
『なっ…なんなんよっ そこまで言う事ないやんかぁ この石頭ちびっ』
『石頭は置いといてちびってなんや。トーテムポールっ』
『そっちこそトーテムって仮にもかわいい彼女の事』
『ちゃう…『えっ?』』
『おまえなんか彼女ちゃうわっ。』
思わず電話を叩きつけた。
