投資家の目線

投資家の目線495(最近の証券会社の動向)

 12月17日に埼玉を地盤とする、むさし証券と首都圏に3店舗を有する三栄証券(本店東京)が合併協議に関する基本合意書を締結した。むさし証券はのぞみ証券の一部店舗を継承するなどして店舗網を拡大している。加須支店のある三栄証券(もう一つの支店は千葉県市川市)は、埼玉県を地盤とする、むさし証券にとって好ましい相手なのだろう。


 同日、北陸を地盤とする今村証券がジャスダックに上場した。調達資金は金融商品の引受業務拡大に充てるという(2014/12/18 日本経済新聞 地方経済面 北陸)。鳥取地場の大山日ノ丸証券がカドヤ証券や岡山地場の北田証券から事業を譲渡されたことがあった。地方には大手証券の店舗網が少ないので、地場証券の勢力拡大の余地があるのかもしれない。


 今後は、首都圏に店舗網がある中小証券会社が吸収合併され、地方の地場証券が地域に根を張った営業で一定の地位を保持するような時代が来るのかもしれない。
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