投資家の目線

投資家の目線846(商品取引会社の証券業参入)

 10月1日、名古屋市の商品取引会社大起産業が大起証券に社名変更した。8月1日には小林洋行の上場子会社フジトミがフジトミ証券に社名変更、昨年11月1日には豊商事が豊トラスティ証券に社名変更している。商品取引が不振で、東京金融取引所の株価指数や為替の証拠金取引が営業の主力になってきた等のためのようだ。日本経済新聞の記事でも、「厳しい勧誘規制で商品市場が停滞し、株式などのデリバティブ(金融派生商品)に活路を求めざるをえない危機感ものぞく。」(『商取会社「イメチェン」の波 証券シフトが映す停滞』 2021/10/4日本経済新聞WEB版)と報じられていた。

 上場会社の第一商品はOKプレミア証券を子会社にし、主な営業は社名変更した第一プレミア証券で行っている。岡安商事とその役員は岡安証券の株主や役員になっている。岡地は関連会社に岡地証券がある(岡地商事HP)。岡藤商事は日産証券と経営統合し、岡藤日産証券ホールディングスとなった。堂島取引所も総合取引所化を目指しており、この流れは加速するものと思われる。

追記:2021年10月27日、小林洋行を完全親会社、フジトミ証券を完全子会社とする株式交換契約締結が発表された。

最終更新日:2021/11/14
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