未上場株式の発行・流通市場としては株主コミュニティがある。日本証券業協会HPの制度概要によれば、「株主コミュニティとは、地域に根差した企業等の資金調達を支援する観点から、非上場株式の取引・換金ニーズに応えることを目的として、2015年5月に創設された非上場株式の流通取引・資金調達の制度です。株主コミュニティとは、証券会社が非上場株式の銘柄ごとに株主コミュニティを組成し、これに参加する投資者に対してのみ投資勧誘を認める仕組みです。株主コミュニティの参加者としては、その会社の役員、従業員、その親族、株主、継続的な取引先といった会社関係者のほか、新規成長企業等への資金供給により成長を支援する意向のある投資者や、地域に根差した企業の財・サービスの提供を受けている(又は受けようとする)ことから株主優待を期待する方などの非上場株式の取引意向のある方等が想定されます」とされ、地元の未上場企業の株式を扱う地場証券もある。
以前、親が、勤務していた地元では大手の未上場企業の株式を保有していたが、定年退職後も換金する手段がなく、困ったことがある。子が親と同じ企業に勤務している場合はともかく、相続の場合など、未上場株式を換金できずに困ることがあるのではないだろうか?その観点からも、未上場株式の流通市場の整備が必要であると思う。
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