投資家の目線

投資家の目線810(江戸川を渡る(仮称)押切橋橋梁計画)

 昨年11月15日、千葉県市川市で同市と東京都江戸川区を結ぶ押切橋橋梁計画の説明会が開かれた。千葉県道路計画課の資料によれば、東京都と千葉県の境を流れる江戸川には、市川橋と今井橋の間約8kmに渡り一般道の橋がなく、10年前の東日本大震災のときには帰宅困難者が橋に集中し混雑が発生した。

 押切橋は江戸川区を縦断する柴又街道を南下し、市川市の東京メトロ行徳駅前を結ぶ。Googleの航空写真で見ると、江戸川区側は側道の用地が確保されている。一方市川市側は、押切排水機場や小さな公園がある辺りを通ることになるだろうが、歩道の幅は広いものの、側道を作るには一部立ち退きも必要になるかもしれない。

 近くの江戸川区東篠崎には王子ホールディングスの子会社、王子マテリアの工場がある。押切橋の開通で同工場は行徳駅も近くなる。敷地面積142,000㎡(同社HP 2012年10月現在)は、物流施設デベロッパーなどの参入で入札が盛況だった、板橋区の日本製鉄鋼管工場跡地(約11万平米)(『東京・板橋の工場跡地「大争奪戦」になったワケ コロナ禍で活発な投資が続く「物流施設」の今』 2020/10/14 東洋経済オンライン)より広い。東京湾岸エリアでは物流施設が不足しているというし(「物流施設 首都圏で逼迫 空室率12月末0.5%」 2021/1/29 日本経済新聞WEB版)、千葉県との行き来も便利になれば、土地利用の幅も広がりそうだ。

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