投資家の目線

投資家の目線716(地方銀行と地場証券)

 明日、4月1日から北海道を地盤とする北洋銀行の子会社の上光証券が北洋証券に社名変更する。3月18日には南都銀行が買収した奈良証券が南都まほろば証券と社名変更している。近年、低金利に苦しむ地方銀行が子会社に証券会社を設立する例が増えている。栃木銀行のとちぎんTT証券、新潟の第四銀行の第四証券、長野の八十二銀行の八十二証券、岡山の中国銀行の中銀証券、広島銀行のひろぎん証券、ふくおかフィナンシャルグループのFFG証券、沖縄銀行のおきぎん証券は地元の証券会社やその事業を子会社化したものである。千葉銀行傘下のちばぎん証券は、経営破たんした山一證券傘下だった中央証券を子会社化したものである。

 宮城の七十七銀行の七十七証券、福島の東邦銀行のとうほう証券、茨城・栃木が地盤のめぶきフィナンシャルグループのめぶき証券、群馬銀行のぐんぎん証券、横浜銀行の浜銀TT証券、静岡銀行の静銀ティーエム証券、三重の百五銀行の百五証券、北陸と北海道が地盤のほくほくフィナンシャルグループのほくほくTT証券、京都銀行の京銀証券、関西の池田泉州ホールディングスの池田泉州TT証券、山陰合同銀行のごうぎん証券、山口フィナンシャルグループのワイエム証券、伊予銀行の四国アライアンス証券、九州の西日本フィナンシャルグループの西日本シティTT証券、九州フィナンシャルグループの九州FG証券は新設した証券子会社である。岐阜の十六銀行の十六TT証券は6月から営業を始める。

 今年になって、北陸の頭川証券や衷シ証券の事業が証券ジャパンの傘下に入ることが報じられた。銀行側は低金利の影響で、証券側は設備投資や後継者問題で地場証券のグループ化は進みそうだ。
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