投資家の目線

投資家の目線257(先週の話題)

 証券取引等監視委員会が、半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」に売上高水増し容疑で強制捜査に入った。結果は、捜査が終了してから出ないと何ともいえないが、売上高水増しの誘因について可能性を考えてみる。
 まず、東証マザーズの上場基準に売上高がない。しかし、上場時見込みの時価総額10億円以上という基準があるので、同業他社より売上高が極端に低ければ、公開時の株価が低くなり、時価総額基準を満たさなくなる可能性はある。増資で調達した資金の一部は借入金返済にも充てられるようだったので、その金額との絡みも考えられる。ちなみにストックオプションについては、公募価格850円に対し、すべての行使価格が1,245円を超えている。
 こういうことがあると、どうしても店頭公開の数ヵ月後に利益の赤転予想を発表したジャストシステムの例を思い出してしまう。

 14日の金曜日に、ジャスダック上場のプロパストが民事再生法を申請した。上場を維持しながら企業再建を目指すようだ。制度が変わって、倒産会社でも上場が維持できるようになって最初の例だ。今後が注目される。
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・5月10日、PCIの特別背任事件は2審も無罪になった。

・抑止力は相手が脅威と思うかにかかっているという。ではなぜ、自衛隊だけではだめなのか、嘉手納の米空軍では不十分なのかが示されなければ、海兵隊が沖縄に駐留する正当性がないように思う。なお、琉球朝日放送が普天間問題の報道特番をネットにアップしている。

「どうなる!普天間移設〜朝まで徹底生激論〜」

・米海兵隊の訓練を九州でローテーションする案が浮上している。そうなれば日米地位協定問題の影響を受ける自治体が増えるのではないだろうか。「保坂展人のどこどこ日記」が米軍関係者の事件・事故の件数を伝えている。

保坂展人のどこどこ日記 「沖縄で米軍等による事件・事故1000件の衝撃」その2  2010年5月14日


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