ニュージーランド・オークランド大学のジェーン・ケルシー教授は、TPPは貿易協定ではなく投資協定とみるべきだとしている。投資家にとって有益なTPPを、立教大学の郭洋春教授が「21世紀版経済帝国主義」と呼ぶのも分かる気がする。投資家だけに有益な協定は、社会にとってバランスが悪すぎるかもしれない。
ジェーン・ケルシー教授 札幌講演会 議事録 2011年7月13日 (未定稿)
http://tpp.main.jp/home/wp-content/uploads/f11537ecb20216a3baf1a64784ba2bbe.pdf
また、2014年1月26日の日本経済新聞朝刊の「現代アラブ社会、反政府運動の要因さぐる―加藤博、岩崎えり奈著」に対する書評で「第2部では11年に長期政権を崩壊させたエジプトの「革命」について、貧困との関係を掘り下げる。小麦という基礎食料を輸入に頼っているため、国際価格の変動が庶民の台所を直撃すると説明。00年代後半の急速な物価上昇が「一時的な貧困者」を増やし、革命の伏線になったと説く。」とあったのも気になる。TPPにも関連するが、社会の安定を目指すのなら食糧自給率についてもっと議論を深めたほうがよいと思う。
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