10月31日、イオンが首都圏の系列スーパー3社の統合を発表した。22日には系列ドラッグストア4社の統合、9月24日にはダイエーの完全子会社化を発表しており、このところイオンは急激にグループ再編を進めている。
地方の知り合いは、地元スーパーに比べて価格が安くポイントもたまるため、買い物はもっぱらイオンだといっていた。しかし、「上半期赤字だった総合スーパー事業は逆に行き過ぎた中央集権の弊害が生まれている」(『「イオン帝国」の憂鬱――集権化の弊害、現場弱く(斜光線)』2014/10/27 日経MJ)とも指摘されており、同社の営業戦略が必ずしもうまくいっているわけではないようだ。
コンビニ業界では10月28日に、高知の「スリーエフ」運営会社の「ローソン」鞍替えが発表された。プロスポーツやアイドルなどエンタメ業界では地域密着が進んでいるのに、流通業界では全国規模での大手への集約化が顕著で、同じ消費者向け産業でも両者のねじれを感じる。
前記のイオンに関する日経MJの記事では、岡田社長が「地域密着が可能な単位へ組織を再編する」と言っていた。そこの辺りが全国規模で事業展開しながら地域のニーズも満たすための落としどころなのだろうとは思う。
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