投資家の目線

投資家の目線477(日経の特集「成長の誤算人手不足」)

 8月12日から16日まで、日本経済新聞で「成長の誤算人手不足」という特集が組まれていた。この手の報道はバブル末期(1989年だったと思う)にも見たことがある。建設労働者が足りなくて建設需要のボトルネックになっているという報道だ。しかしバブル末期当時、散髪屋で客が建設労働者不足など1年前のことだと話しているのを聞いた。かつて日経が報道すれば相場はピーク、NHKが報じれば相場は終わりなどと言われるのを聞いたことがある。マスメディアの報道は後追いになっている可能性がある。

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・8月15日の麻生財務相会見で、「あんまり伸びないということは、みんな銀行から金を借りずに設備投資をしているってことだな。っていうことはみんな銀行から金を借りずに設備投資しているってことだな。っていうことは内部留保で作るってことだよ。」(朝日新聞官邸クラブ‏のツイートより) というのがあった。部門別の資金過不足(1980年度~2013年度)を見ると、一般企業(民間非金融法人企業)は2000年代に入ってからずっと黒字である。企業全体としては設備投資額が内部留保のうちに収まっているので黒字化しているのだ。

資金循環統計(2014年第1四半期速報):参考図表
http://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf
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