投資家の目線

投資家の目線133(アクティビストファンドとCRE)

 明けましておめでとうございます。

 さて、本題にあるCREとはCorporate Real Estate(企業不動産)のことである。CREは遊休不動産の活用にとどまるものではなく、企業が現在所有し、使用中のものも含めた不動産利用の最適化を図るという考え方のようだ。かつていわゆる村上ファンドが、土地の含み益は多いが、それが株価に反映されずに割安状態だった阪神電鉄に投資したが、経済合理性から言えば理にかなったことである。米国の学者によれば、向こうでも企業買収がこのCREの問題を浮かび上がらせたそうだ。
 スティール・パートナーズのTOBの対象にもなった兜町にあるブルドッグソース本社についても、東京の金融特区構想の観点からすれば現状がふさわしいのか否か、議論になってもおかしくないはずだ。恵比寿に本社のあるサッポロHDの件に関しても同様である。
 なお、国も企業不動産の有効利用を積極的に進めているようだ。何しろCREが取り上げられていた昨年12月開催の不動産ファイナンスフェア(日本経済新聞等主催)には、冬柴国土交通大臣が挨拶に訪れていたのだから。
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・先月25日に、三洋電機の会計処理に関する調査結果が出た。訂正されたのは単体決算ではあるが、「違法配当」の額は280億円にも上るものであった。(2007年12月26日 日本経済新聞 朝刊)
・被告の無罪が確定した2003年鹿児島県議選公選法違反事件捜査の「踏み字」被害者が、福岡高検の部長に脅されたと記者会見で語っているようだ。(2007年12月27日西日本新聞 電子版)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071227-00000002-nnp-l46

・新聞販売店契約更新の拒絶を不当とした、福岡県内の販売店主らの読売新聞西部本社に対する訴訟で、最高裁第3小法廷は読売新聞側の上告を不受理とした。販売店側は契約上の地位と330万円の賠償請求が認められた。(2007年12月27日毎日新聞 電子版)

http://news.livedoor.com/article/detail/3446678/

・今年3月25日に、ヒューザー元社長小島被告の判決が出る。藤田東吾氏は、2005年10月27日の会議で「グランドステージ藤沢」の名前は口にしなかったと言っているが、どのような判決が出るのだろうか?

http://www.news.janjan.jp/living/0705/0705296352/1.php
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071218k0000m040083000c.html
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