木村拓也コーチを偲ぶ

2010年04月07日 23時04分34秒 | Weblog
残念です。
巨人の木村拓也コーチが急逝されました。

木村コーチはかつて広島カープの選手だった。
投手以外ならどこでも守れて、俊足。
プレーもガッツがあり、なかなか魅力的な選手だった。
我が家もみんな彼のファンであった。

なので、巨人へトレードされたときは少なからずショックだった。
巨人のような全員4番打者みたいなチームに向いてるのか?
いや、だからこそ、彼のような選手が必要なのか?
とにかく、悔しかった。
 
何年も前、SMAP×SMAPの特別編だったか何だったか、
スマップのキムタクが、「同級生」という括りで
各界の同級生と対談をする企画があり、
当時カープの選手だった木村拓也選手をゲストに迎え
対談を行った。

同じ年に生まれた同姓同名(字は違うが)、ということで
キムタクは一度会ってみたかったのだ、と言っていた。

同姓同名とは言え、キムタク、
なかなかいいところに目をつけてくれるじゃないの、と、
普段はどちらかというと「アンチ・キムタク」の私だったが、
この時は、少し彼を見直した(←どこから目線?)。

広島カープの選手はどちらかと言えば「質実剛健」、というと男っぽいが
要は「華のない」タイプが多いのだ。
それだけに、SMAP×SMAPへ出演してキムタクと対談などという、
盆と正月がいっぺんに来たような僥倖に、私はワクワクしてテレビに見入った。

対談の中で、木村拓也選手とキムタクは、その日(だったか次の日だったか)
の試合で、ホームランを打つことを約束した。
そして、なんと、有言実行!
本当にホームランを打ってしまったのだ!
キムタクは心底驚き、ものすごく喜んでいたのをよく覚えている。

昨年の公式戦中、選手の負傷により、
巨人の捕手が一人も居なくなる
という事態に陥った。
そこで、捕手もできる木村拓也選手が本当に何年ぶりかでマスクをかぶり、
チームの非常事態を切り抜けた。

ベンチへ帰ってきた木村選手を、
本当に嬉しそうな顔で興奮しながら迎える
原監督の姿があった。
木村拓也選手の背中をドンドンと嬉しそうに何度もたたき
ねぎらっていた。
その時の木村選手のはにかんだ姿が忘れられない。

今思えば、それは昨年のことで、
もしかしたらもう彼の寿命をご存知の神様が
ちょっとしたサプライズを冥土の土産に用意したのかなぁ、
などと、私は、今日不思議なことを考えてしまった。

さて、今日の試合は巨人軍は随所にガッツあるプレーを見せ、
3-0で勝利した。
木村コーチに捧げる勝利だ。

あぁ、それなのに、彼が巨人よりも長く在籍していたカープは
今日7-1で負けてしまった・・・。
同じように喪章をつけて試合に臨んだのに・・・
頑張れ、カープ、木村拓也に顔向けできないぞ。

木村拓也さんご冥福をお祈りします。
コメント (2)
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