金曜の夜にでも更新しよう,と思っていたネタがありましたが,
あまりにも馬鹿馬鹿しい話なので,今回はそれは延期。
やはり,今日は,日本の今のこの状況に対して,思うことを書きます。
今日は真面目に。
現実と非現実のはざまで,気持ちが動揺している,というのが
正直な私の週末の心の中だった。
今の自分の,ごく普通の生活が現実で,テレビに映し出されていることが非現実なのか?
それとも,あの悲惨な状況が今の現実で,私ののどかな暮らしが非現実なのか?
なんとも言えない,不思議な気持ちで,只々テレビ画面を見つめていた。
昨年,仙台へ家族旅行をしたこともあり,あの美しい街や海岸風景が
見る影も無くなってしまっていることに,驚愕するばかり。
美しくて品があって,大好きな場所のひとつになっていたのに・・・。
(2010.1.31「仙台にて」,2010.2.1「仙台にて・その2」「仙台にて・その3」参照)
そんな中,毎日の暮らしや仕事は普通にやってくる。
土曜日は朝からずっとレッスンで,子どもたちと歌を歌ったり,ピアノやエレクトーンを弾く。
日曜日は春から稼働予定の新講師さんへの研修を,一日中ずっと岡山にて行う。
心の中でもやもやした気持ちを持ちつつも,
「今,自分の役目を粛々と行うことが一番大切なこと。」
と心の中でつぶやく。
何かできることはないか?
しかし,自分がせねばならぬことを,きちんと行うことが,とにもかくにも大切なのでは?
という思いの中,一番自分の心にスッと入ってきてストンと落ちるメッセージに
出会うことができました。
陸上選手,為末大さんのオフィシャルサイト「侍ハードラー」より,
「アスリートにできること」というメッセージです。
是非皆さんにも,読んでいただきたいです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://tamesue.cocolog-nifty.com/samurai/message/
これを読んで,一気にもやもや感が晴れ渡った気がした。
やはり,間違ってなかったのだ,という思いがした。
もちろん,私はアスリートではないけれど,考え方はどの道の人も同じだと思う。
普段から私たち夫婦のモットーのひとつに
「餅は餅屋」
というのがある。
何でもその道の専門家に聞き,お任せする,というのが,我が家の考え方。
この考え方を,あてはめたときに,やはり,今現在としては,
実際の災害現場で動けるのは,その道でその訓練を受けたプロ。
悲しいことではあるが,私たちが現場に乗り込んでどうこうという話ではない。
でも,具体的に小さなことで動くことはできる。
やはり,それは募金ということが今一番の具体的な方法。
「たくさんのお金を!」
と思うと尻込みしてしまうけれど,
例えば,一本の缶コーヒーを我慢してそのお金をコンビニのレジ横の募金箱にいれることなら
誰にでも,そして,今すぐにでもできますね。
そう,「具体的に動こう!」
というのは,ここのところ,ずっと新講師さんへ言い続けてきたことでもある。
春からの稼働を前に
「頑張らなきゃ,頑張らなきゃ!!!」
という思いだけが空回りしがちな彼女達に,
「例えば,5分の空き時間ができたとしたら,1曲でも伴奏の練習をしてみる,
というふうに,超具体的に動いていこうね。」
と何度も言ってきた。
この精神だ。
さきほど書いたように,
・1本の缶コーヒーを我慢する
・いつも買うお菓子を今日だけ買わない
といったような,100円,200円単位のことから動くことが大切。
一人の力は小さくても,これが何百,何千と集まれば,大きな力になる。
そして,余裕のある人はもう少し大きな単位で。
と言っても何千円単位でも良いではないか。
買おうかなと思った洋服を一枚我慢することでそれは可能だ。
とにかく具体的に!!
あとは,為末さんも言っていたように,
それぞれが自分の本業でできることを一生懸命すること。
私は・・・
音楽を通じて人を育てることが本業なのだから,そのことに邁進するのみ。
音楽を浴びて心豊かに育った子どもたちは,
未来の日本を背負って行ってくれる,思いやりのある頼もしい大人になってくれるはず。
そして,新講師さんにもその使命を伝えていき,全国各地でこの思いを広げてもらいたい。
人材を育てていくことは,ひいては国力が上がっていくことなのだから,
長い目で見て,日本を元気にしていくことに貢献できる,と信じています。
ミクロな話からマクロな話まで大きく飛んでしまいましたが,
今,これが私の考えていることです。