私たち音楽教室の講師にとって,
教室運営スタッフの方たちは大切なパートナーである。
私の稼働している教室の受付嬢達は,このブログにも時々登場してくれる,
「3人みゅじ娘」こと,「みゅじな」さん,「みゅじ子」さん,「みゅじみ」さん,
の3人なのだが,彼女達は本当によくやってくれている。
私たちが滞りなくレッスンを進められるように
全面的にバックアップしてくれている。
しかも,いつも明るく朗らかで,彼女達のおかげでこちらが元気づけられることが
しょっちゅうあるのだ。
音楽教室にやってくる子ども達にとっても,受付のお姉さんというのは,
非常に大切な存在だと思う。
私自身も,小さな頃からずっと音楽教室へ通っていて,
受付のお姉さんには本当にお世話になってきた。
実家が商売をやっていて両親がバタバタと忙しく働いているせいもあり,
音楽教室のある時間ぴったりに送ってもらえることばかりではなく,
時には,レッスンにはだいぶん早い時間でも,連れて行かれることもあった。
そんな時は,私はいつも受付のお姉さんにつきまとい,
学校であったことを色々聞いてもらったり,
その日の宿題を見ていてもらったり,
絵を描いて誉めてもらったり,と,
今思えばお姉さんの仕事の手をずいぶん止めさせていたのだと思う。
しかし,お姉さんは嫌な顔ひとつせずに,いつもにこやかに接してくれて,
お姉さんに会いたさに教室へ行くこともしばしばであった。
飼っている愛犬が死んだ時,いつまでも泣いている私の頭を撫でて
一緒に涙をこぼしてくれたお姉さんもいたっけ。
お姉さんもずっと一緒の人が何年もいるわけでなく,
場合によっては短いサイクルだったこともある。
(今思うに,夏休みだけのバイトとか,そんな感じだったのかもしれない)
でも,「このお姉さん,いやだな・・・」
と思った人は一人も居なかった。
お姉さんが,例えば結婚などで退職されるときは,本当に悲しかった。
最後の日にお手紙を書いて渡して,一緒に泣いたりもした。
それくらい,私の生活の中の大切な人が,
音楽教室の受付のお姉さんだったのである。
心のより所,とまで言うと大袈裟かもしれないけれど,
ふとした時にいつも「止まり木」になってくれて,
そこで気持ちを落ち着かせてもらった,というか・・・。
今思い出しても,お姉さんたちとの思い出は温かいものばかりである。
先述の「3人みゅじ娘」さん達を見ていると,
そんな自分の子ども時代を思い出して,心が温かくなる。
あぁ,私もこんなふうに,
いろんな話を聞いてもらってたな,
お絵描きの相手をしてもらっていたな,と。
そして,彼女達が本気で子ども達のことを可愛がり,
面白がっているところを,
私は大変好ましく思っている。
良い意味で,子どもを子ども扱いしてない,とでも言うのか,
一人の人間として興味を持ち,尊重してくれているのが
講師としても大変有難いことである。
そうやって,子ども達を大切にしてくれているから,
保護者の皆さんも安心して通わせてくださるし,
私たちも安心してレッスンに集中できるのである。
そんな最強メンバーの「3人みゅじ娘」さん達だが,
残念なことに,「みゅじみ」さんが,このたび,退職されることになった。
「みゅじみ」さんは,オーボエ奏者でもあり,
音楽教室の受付業務の傍ら,演奏活動にも精力的だったのだが,
今後はその演奏活動と,オーボエの指導者のお仕事に軸足を置いていかれることになったのだ。
「みゅじみ」さんは,見た目も口調もほんわかとした,おっとりしたお嬢さんなのだが,
意外とキツイ毒を吐くところもあり,そんなところが大変好ましかった。
また,一番若いこともあり,口の達者な子どもには,
やり込められてしまうシーンも多々見られ,
それはそれで,なかなか外野としては面白かった。
また,まだ経験が少ないこともあり,
無料体験レッスンで初めて仕切りを任されたときなど,
彼女は,アガリまくりの噛みまくりで,
私は横で思わず笑ってしまいそうになりましたよ,「みゅじみ」さん。
(笑ってないで,フォローしてやれっちゅうの。)
「みゅじみ」さん,あなたの「素直さ」と,「可愛げ」は一生の財産です。
きっと,どこへ行っても可愛がられると思います。
生徒達を心底可愛がってくれて本当にありがとう。
感謝しています。
あなたの新しいスタートを心から応援しています。
そして,「みゅじな」さんと「みゅじ子」さん,
いつも全力でレッスンを支えてくれてありがとう。
これからも,よろしくお願いします。