若者の群像劇

2011年09月03日 20時24分44秒 | Weblog
現在テレビ朝日系列で放映中の
「陽はまた昇る」
というドラマに今,ハマっています。

警視庁警察学校を舞台に,
佐藤浩市演じる教官と,30人の訓練生たちが繰り広げる
人間ドラマ。

「なぜそんなにこのクラスばかり問題が起きる?」
と,ツッコミを入れたくなるほど,
やたらと毎週事件だらけなのだが,そこはドラマなので仕方ない。
何に惹かれるかというと,たぶん私は群像劇が好きなのだと思う。

30人の訓練生たちの中にはいろんなキャラクターの人間がいる。
チャラくて調子がいいが熱血漢,とか
優秀だがマイペースで融通が利かない,とか,
みんなの兄貴的存在でいつも頼られている,とか,
とにかく一人一人の個性が魅力的である。
若干誇張した演出のところもあるけれど,
様々なキャラクターの人間が大勢出てくる群像劇が好きなのだ。

思えば,「忠臣蔵」「新選組」も群像劇で,もれなく大好きだ。
時代劇でこれらがテーマになる時は必ずと言っていいほど
観てしまうほど。

たぶん,このことは自分の仕事にも少し関係しているからかもしれない。
若い講師さんの研修を行っているのだが,これがまさしく群像劇。
一人一人のキャラクターを生かしてクラスを運営していくことの
面白さ,難しさ,遣り甲斐ということを日々感じているからかも。

現在担当しているクラスも実に魅力的な若者達だ。
ムードメーカー,ご意見番,天然ボケ,リーダー格,地道な努力家,など
誰一人としてキャラクターがかぶることなく,
絶妙なバランスを保ちながらお互いに育ち合っている。

そう,「育ち合う」ことがこの群像劇の魅力かな。
もちろん,彼女達が一人前の講師として育っていくにあたって,
指導を直接に担当するのは私ではある。
しかし,個々が,他人にあって自分にはないものをお互いに認め合いながら
彼女達自身で育ち合っていくことなくして,本当の研修は成立しないと思う。

「陽はまた昇る」の中で,佐藤浩市扮する教官が鬼の指導をする。
しかし,訓練生たちは,戸惑い,打ちのめされながらも,互いに助け合い,
認め合いながら一歩ずつ前進し成長していく姿に,毎回さわやかな気持ちになるのだ。
私の教え子たちと重ね合わせているのかな。
(あッ,私は別に鬼の指導はしてませんよッ)

彼女達はまだまだ悩むことも多く,時には涙することも一度や二度ではない。
でも,根気強く彼女達に寄り添い,一人前の講師になるお手伝いをしていきたい。

今月から,彼女達が今実際に行っているレッスンを見学しにあちこち行脚する。
楽しみである。
彼女達は私が行くことにドキドキしているだろうけれど。

ところで,「陽はまた昇る」をご覧になったことのある皆さん,
あのドラマのタイトルバックで,教官と訓練生全員が
大雨の中でなぜか,尋常ではないくらい爆笑しているのだが,
あれ,どういうことですかねぇ?
ご覧になったことのない方は一度検証してみてください。
「一体,何がそんなに面白いのか?」
というくらい,全員が恐ろしいほどに爆笑しています。
必見。
コメント (4)
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