旧友Kちゃんとの再会

2011年09月15日 19時08分29秒 | Weblog
先日,仕事で大阪へ行った。
午後1時で仕事は終わる予定になっていたので,
大学生時代の友人,くみちゃんに会う約束をしていた。

Kちゃんは茨木市に住んでいる。
大学生の時は彼女は実家の寝屋川市から学校へ通っていた。
一人暮らしをしていた私は,
Kちゃんの家へしょっちゅう泊まりに行かせてもらっていた。
そして,ご飯を御馳走になり,かなり気楽に寛がせてもらっていた。

お父さんとお母さんも大変気さくな方で,
こちらに余計な気を遣わない,また,遣わせない,
という気配りが絶妙なご夫婦だった。
だからこそ,私はKちゃんの家へ
ずうずうしくも何度も泊まりに行っていたのだと思う。
大変居心地が良くて,安らかな気持ちで過ごせるお家だった。

Kちゃんの家には猫が4匹もいて,それもまた楽しかった。
なんだか,人間以上に人間ぽいというか,
言葉をしゃべれない,というだけで,
「飼われている」
というより,
「同居している」
というたたずまいの猫達だった。

4匹とも全く同じキジ柄で,最初は全然区別がつかなかったのだが,
通ううちにだんだん見た目の微妙な違いや
パーソナリティー(って猫でもいうのかな)が
わかるようになってきた。

Kちゃんと大阪駅の中央改札で待ち合わせして,再会を喜んだ。
いつ以来だろうか,以前たまにコメントをくれていた,
「ぱぴ」さんの結婚式以来かもしれない。
(「ぱぴ」さんも同じ大学の仲間。2009.5.6記事「友,遠方より来る」参照)

カフェに入り,お茶を飲みながら話に花を咲かせる。
長い間会わなかったことが嘘のように一気に盛り上がる。
お互いの今の生活,子どものこと,昔の思い出話・・・。
Kちゃんは早口かつ弾丸トークなので,聴きとるのが大変だが,
それもまた大学生の頃を思い出し楽しかった。

私たちは,4人で仲が良かったのだが本当にいい距離感の間柄だった。
Kちゃんがそのことをしみじみと懐かしみ,
「ほんまにベタベタしてなくて,
 学生時代の女子の付き合いにありがちなじめっとしたところの
 全くない関係がすごく楽やったわ。」
とつぶやいた。

本当にそうだった。
お互いのことに干渉し過ぎない。
かと言って,冷たいわけでなく,困っていたら全力で支える。
しかし,相手に負担を感じさせることなく,さりげなく。
いけない,と思ったことはきちんと言いあえる。
しかも,後腐れなく簡潔にはっきりと。
本当に本当に気持ちのいい間柄だった。

家庭を持ち,子どもが生まれてからできる友人関係,
いわゆる「ママ友」というのは,一種独特で,
なかなか 心底腹を割りきれないこともあるのだけれど,
学生時代のそれは,本当にかけがえのない間柄なのだということを
卒業から時間が経ってみて,あらためて感じた。

別れ際にKちゃんは
その日会った時からずっと持っていた紙袋を私に差し出した。
「これ,焼いてきてん。スイートポテトやねんけど,
 あさひは甘すぎるのは苦手やから,甘さ控え目で作ってあるからね。」
と,彼女は言った。
Kちゃんは家でダンナさんと自営業をしているのでバタバタとせわしく,
いつも忙しそうなのに,私のために,わざわざ手作りのスイートポテトを
用意してきてくれただなんて,感激した。
しかも,甘さの好みまで覚えていてくれて。

Kちゃん,本当に楽しいひとときだったよ。
2時間半だったけど,ぎゅっと凝縮して楽しめたよ。
改札で別れる時,私はちょっと涙が出た。
そして,Kちゃんの姿が見えなくなるまでずっとずっと手を振った。

10代から20代へかけての一番キラキラした時期のことを思い出し,
旧友の優しさにも触れ,なんだかおセンチ(死語)になってしまった
あさひなのでした。

今日は笑いは一切なし。
コメント (4)
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