ふきの指定席

終生 のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

「品格」

2022-03-07 05:52:12 | のほほんの記
59歳で早世した次兄は
寡黙で繊細で優しい男でした
先日旅立った叔父も同じ性格
彼らの周りにいた女たちは
私も含め あまりにもかしましで強すぎる女達ばかり
男達は尊大だった
ふたりはいつも静かに そんな輩と向き合っていた

次兄は陶芸作家でした
兄の作品は殆ど残っていず 私は花瓶陶器を数点所有するのみです
写真は兄の作品ではありませんが
作家になりたての頃の兄の作品とそっくりで
数年前 道の駅で売られていたのを見つけ
思わず買ってしまいました
雑に扱うので 数か所欠けています
少しでも損傷をすると
「処分をしろ」が陶芸家である兄の流儀でした

兄とそっくりな叔父も旅立ってしまいました
欠けたコーヒーカップは
そろそろ処分をしなければと思いますが
でも まだちょっと…
兄の作品でもないのにね

人間の品格とはなんでしょう
品格を問うとき
真っ先に次兄と叔父を思います




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