礼喪服のズボンの裾が「シングル」であることの意味
ダブルだと
結婚を2回するから「幸せ」になれない
あながちそうとは言えないご時勢ではあります
お葬式だと 死が繰り返される… こればかりは絶対ない訳で
化けて出てくるから成仏できないだの
諸説あります
ゆえに「そんな式」に参加する時のズボンの裾は
シングルでなければならない
実際はダブルだと カジュアルすぎるとの認識からなのかな
で
私の若き頃は 男たるもの 忠実に「黒のシングル」を守っていたように思います
今は全然違いますよね
結婚式で黒の礼服を着ている「若者」なんていませんし
ズボンの裾も堂々のダブル
お葬式でもそうです
黒か黒っぽい服装ではありますが カジュアル的「喪服」を着ています
私の周りでは もうそんな感じですが 一般的にはどうなのでしょう
で父ちゃんですが
同僚のご家族の方の お通夜に参列しなければならない事が多々あります
お葬式は喪服で参列するにしても
お通夜は通勤時に着用している
黒っぽいスーツで いいのではと思ってしまいます
黒っぽいスーツはあるのですが
ズボンの裾がダブルの物しか持っていません
父ちゃんはなんとなくきまり悪そうにしていましたが
昨夜はそれで参列させて頂きました
若者なら許されても やはり失礼だったかな
しきたり 決まり事 それを守る事は
ほんとはとても大切にしなければいけない事なのかもしれません
超保守的な田舎で育った私は
そんな事が守れず 造反し 15歳で故郷を離れてしまいました
時を経て 母をその故郷で 家族葬で見送りました
母はよりシンプルな直葬を希望していました
「東京では許されても ここではしてはならないことだ」と
後で大変な事になりました
それでも
84歳で旅立つ母を 静かに見送る事は
心に染み入る時間でした そんな別れに後悔はなしです