「鈍」欲

「無理が通れば道理引っ込む」
このところのニュースにはうんざりで
目も耳もふさいでしまう
欲も食欲だけになるとある意味潔く生きれる
その欲さえもなくなるとどうかな・・・
「貪」欲な人間は巷に溢れているが
そんな事とは無縁に生きてきた
私にあるのは
「鈍」欲のみである
マイペースで　自由に　大病もせず…
そりゃ　色々あるが　ケセラセラで生きてきた
そんな私は
成長も　感動も　人としての魅力もないかもしれないが
雑草の私には　身の丈に合った生き方だ

津川雅彦さんが旅立たれた
津川さんの事は詳しくは存じ上げないが
生前最後のインタビューとかで
「妻が先に逝ってくれてよかった…」的な事を
何のてらいもなく語られていた
なんと男気のある愛に溢れた想いであることか
それが心からの言葉であるから人々の胸を打つのであろう
鈍欲に生きて来た私には
そんな滾る想いとは無縁である　勿論想われる事も
人を好きになる事ぐらいは貪欲でありたかったかな
やっぱり無理　想像もできないや
同じくそんな姉との語らいは
終活のことばかりである
寂しいと言えば　寂しいな…

津川さんお疲れ様でした
雪路さんが待っていらっしゃいますね
でも津川さんは　
今度は別の女性と生きて行きたいともおっしゃっていたけれど
それもいいのではないでしょうか…



熱中症にならないでね