40年来の友人達

PCのある機能を使って　友人　知人の住所　電話番号等を登録していた
ペーパー上の物は全て処分している
ﾊﾟｽﾜｰﾄﾞを忘れ　紛失　そもそも登録をしていたサイトの名称すら記憶していない
私の頭でその箇所に辿り着けなくなってしまった

断捨離宜しく何年も前に　トランク一つの身の上にして人生いきがっていた
親達を見送り　子供達もなんとかひとりで生きていけるだろ
私も人生を十分楽しんだ　思い残す事もなしなんてね
その間白内障の進行も早く　身内の不幸も重なり　年賀状の欠礼も長く続いてしまった
要は　古き友人達と　連絡するすべがみつからないのである
長く使っていたメアドも　理由がわからないが　突然アクセスできなくなり
大変な思いをして変更して久しい
前のメアドだと　ほぼの友人が把握しており
連絡もくれていたが
友人たちは　私の住所も　電話番号も当然知っている
だけど　私の何年もの不義理に　沈黙が続いている

ある一通の招待状が届いた
毎年届くのだが
この友人との出会いも20代の時だ
住所が書いてない
電話番号もわからない
年賀状のやり取りも欠礼している
お礼の返事が出せない
これ全て私の不徳の致すところ
添えられた文面には私の事を深く思っている優しい気持ちが書かれていた
みんな勘違いしているのだ
私は誰の事も避けてはいないのに
それが　私の生き方　信念だと･･･
確かに断捨離はした
急速に目の悪化が進み　ある種の覚悟をしたのは事実
医者が怖くて断末魔まで　寄り付かなかったし
手術をしてまた人生に欲が出るとは　イメージできなかったのだ
人としてどこか抜けている自分が恨めしい