ふきの指定席

終生 のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

なぞる旅

2014-10-29 11:14:59 | のほほんの記

前回の四国で日本の殆どの観光地を行きつくした
これからは 過去路をなぞる旅だ
私も歳を重ね 今のことは覚えられないが 過去の記憶は鮮明である
週末 飛騨高山で1泊 白川郷を経て 実家に戻る

23歳の時 同じコースを友達と観光をしながら 帰省したことがある
男3人 女2人の 珍道中だった
男3人は 東京生まれのおぼっちゃま育ちで 優しい性格の持ち主
女の我々は ちょっとクセがあるものの 意地の悪さには程遠い 
まぁ よか人間 自分で言うのも「難」デスガ
1週間の旅で 1度も喧嘩することも 

嫌な思いをすることもなく 私だけかな
本当に仲良く 旅をしたものだと思う
その内の3泊は 私の実家での宿泊
我が実家の広さと古きを目の当たりにした時 
みんなの口がポカーンと開いていたのを思い出す
朝から 輪島塗の器の 御膳料理
輪島塗の器の価値を 誰もわかってはいなかったと思うけれど
遠来の客には 母は必ず 輪島塗の器を使い もてないしてくれた
ご膳も勿論輪島塗である
皆恐縮してしまい 座敷で正座だった
母が膳を並び終え 部屋から出ていくと 
ため息と共に 皆畳に崩れ落ちたケドネ
あぁ 懐かしいな

白川郷でも 高山でも 5人横並びに 斜に構えて 写真を撮ったが
なのに 田舎の実家では 1枚も撮らず
同じ古い 歴史のたたずまいであるのに 
人のよい彼らは 我が両親の前で 
育ちのよさを良い意味で 露呈したのだ  

緊張しっぱなしだった

お世話になりましたの後に

1人は 我が家の上履きのまま家を出
1人は 着替えを置き忘れ
1人は 大きなため息と共に 我が実家を後にした


その事に気がついたのは 数時間後
後に忘れ物は 宅配便にて 届けられたが

みんな 今ではツルハゲの いい親父さんだ
いっしょに行った女の子は 

その中の1人と結婚 孫ちゃんまでいる
懐かしさなー 

心が踊る


せまいニャァ~
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