にべもない

電車に乗り
以前利用していた美容院に
電車に乗ってでも行く理由は　それをプラスしてもただただ安いからです
回を重ねるうちに　安い理由も理解しました
それでも利用させてもらっています
1ヶ月半に1度の割合で来ています
最近はもう少し間隔が狭まっているかも
白髪が増え目立つようになりました
ちょっと昔の私を思えば隔世の感ありです
60数年の人生で　美容院に行ったのは10回もなく

常にロン毛で
自分でカットもし　カラーリングもしていました
白内障の術後は　液剤が目に入ってはいけないと

とても気を遣うようになり　その事に疲れてしまい プロにお任せすることに
それを機にショートヘアにし　これまた瞬時に慣れました
美容院のオープンに間に合うように行ったのですが
すでに数人並んでいました
この美容院は常に2人で切り盛りなさっています
私は5番目でした
1~2時間ほどの待ちになるでしょうか
電車でわざわざ来たので待つことに
なんと　ご年配の紳士の方も　お2人先に並んでいらっしゃいました
鏡を通して　その様を見ていたのですが
女性の美容師のお2人は　とてもやりにくそうでした

紳士たちは　要求もすごい　細かくうるさい
この美容院は　私にすれば　文句も何も言えず
されるがままにいます
申し訳ないくらいの安い料金で「処理」して下さるからです
その値段を書いていいものだろうか…

カットシャンプー部分白髪染めで　３,９３０円
必ず値引きのチラシを下さいますので　実質３,６３０円　税込みです
はっきり言って　安いのはそれなりの理由がありますが
髪は生きている限り伸びます　
どうにでもなります　リセットができます　
「美」より抗えない「現実」です

その料金で
カットと白髪染めをしていただくだけで感謝です
と
今までの私でしたが
紳士たちの要求をそつなくこなす　美容師のお2人を見て

ちなみに指名も予約もできず
曜日ごとに美容師さんも違います　多分ですが
私もお願いしてみました
なにしろ2時間も待ったのですから

「天辺の薄さをカバーできるような　カットをしていただけますか」

「できません」

「ハイ」