ふきの指定席

終生 のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

手をつなぐ

2017-08-24 04:40:12 | のほほんの記
昨日 奇しくも 毎日の巡回先のブロガーさんお二人が
『手をつないで』の写真を載せられていたり
また別のお一人は
そのことの 心温まるブログを書かれていたりと
想いが重なってしまったので
昨日投稿しようとしていた文章を推敲しなおして
今日ブログに投稿しようと思う
ちょっと悲しい想い出なので

『手をつなぐ』
そんな素敵な行為が 私はとても苦手である
この半世紀の間で人と手をつないだのは 
父ちゃんとの一回と
子供達が幼き時のたっぷりだけである
父ちゃんとさえ手つなぎデートは一回きり
幼き我が子達とは 逆に彼らがうざく思うくらいギュッと手をつなぎ
彼らがその手を離すまで 自分からは離す事はなかった


中一の時 先輩の男子から 好きだよと言われ
ギュッと手を握られた事がある
姉と同級生で 私が参加していたクラブの先輩でもあった
数日後 その先輩は急逝してしまった

姉が高校生になって間もないころ
二人で絵の展示会だかを見に行ったことがある
その会場で先輩のご両親をお見かけした姉は
ご両親にかけより お悔やみの言葉を言った
お母さんはその場で泣き崩れられた
私はその時の自分の心情が鮮明で
今も涙なしでは書けないのだ
先輩とのことを ずっと封印したまま 生きてきた
封印はしていたが 
何回も何回も先輩の笑顔は唐突にやってくる
たった14年の人生で 
好きになった女が私とは悲しいやないか
手をつないだ最初で最後の女が
私だなんて切なくて泣けてくる 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
照れ屋のふきさん、封印しないで、、 (ふじのりんご)
2017-08-24 09:53:44
ふきさん、
何をおっしゃいます!
14年間の生の中で、見つけた最高の可愛い女子だったんですよ~
ちゃんと伝えて逝かれただけでも、彼は納得されたと思います
だから今でも笑顔が浮かぶんだと・・

・手をつなぐ・の言葉が出るたびに思い出してあげてください。
素敵なお話、有難う。
返信する
Unknown (lily)
2017-08-24 10:15:58
はじめまして。
いつも楽しく拝読しています。

世界で一番好きな女の子の手を、
ぎゅーっと握れたなんて、
先輩にとって最高にかっこよくて、
最高に幸せな日だったと思いたいです。

とか言って。
もらい泣きでアイラインがぐちゃぐちゃですわい。

返信する
Unknown (mickmidori)
2017-08-24 11:27:47
煮えたような脳みそにポツンと落ちた澄んだ冷たい水のような忘れがたいお話

人の死とはその人の事が忘れられた時をもって死と呼ぶそうです。いつまでもふきさんの心に居る限りまだ生きている先輩。人生って不思議です。
返信する
ふじのりんごサマ (ふき)
2017-08-24 13:10:29
その時から人と手をつなぐことができないです
体育のフォークダンスの授業の時も…
いついかなる時も
息子が小学5年生の時運動会で
手をつないでの親子ダンスがありましたが
どうしても参加することができなくて
息子はわけもわからず 
ひょうきんに一人で踊ってくれたこともありました

chidoriさんのお部屋で コメントを残されていましたね
あの時の写真を見て実は胸に迫ってしまって
手をつなぐ行為は すべて先輩への想いに集約されてしまいます
半世紀以上も経っているのに…
返信する
lily様 (ふき)
2017-08-24 13:14:15
ありがとうございます
尊敬の念をいだきながら
lilyさんの『大人なブログ』をいつも拝読させて頂いています

中学生の自分は 先輩が随分と大人に見えました
運動部は完全なる縦社会で敬語で接します
とっても恰好がよくて憧れの先輩でした
好きと言われれば「はい」
手をつながれれば 嬉しくて 振り払うこともなくでした

心臓麻痺と聞いています
トイレで すでにこときれている所を発見されました
その瞬間まで元気だったのに…
返信する
mickmidori様 (ふき)
2017-08-24 13:19:43
どうしましょう
沢山の人を見送っているのに 
日々彼らを思い出さないことはありません
みんな穏やかな関係です
魂だけは自由に行き来しています

先輩の事から 半世紀以上の時が流れ…
無意識なのですが
義両親の介護でも 手を添える事ができませんでした
いつも腕をギュッとつかみ 怖い介護人だったかもしれません
そんな私を尻目に
娘がいつも 
おじいちゃんおばあちゃんの手をつないで介護をしてくれました

もう全てを超越しているつもりですが
手をつなぐことだけが なんか できないのです
返信する
小説より奇なり (chidori)
2017-08-25 08:32:19
ふきさんにはそのようなお話がありそうな、いつもちょっ

ととぼけたふりしているけれど さかのぼって思い出せば

実に女性らしい、人間らしい方だと思っています。

ちょっと茶化してしまうので、本音が見えにくいことがあり

ますが、時々ドキッとしてしまいます。

手つなぎの思い出が・・こんなトラウマ?に繋がって

いること…今の若者には理解できないでしょうね。

重みのあるお話です。
返信する
chidoriさま (ふき)
2017-08-25 09:25:00
おはようございます
chidoriさんのブログにお邪魔をさせて頂いた時
あの素敵な写真が(手をつないでの…)
実はドキリとしてしまいました
後で訪問したkaoさんの所でも
chidoriさんはコメントを載せていらっしゃいましたね
私も先輩との事を書いて
気持ちをリセットするために いつもの巡回先を回っていたのですから

先輩が突然旅立ち
私もまだ人生のしょっぱななのに
人の人生には 
こんなことがおこってしまうのだ
大きな無の球体に 
ひとりぼっちで閉じ込められた感じでした
暗くはなく 真っ白な空間に 誰もいませんでした
涙も出なかったし 悲しくもありませんでした
後になって お母様の涙で崩れ落ちた姿を思い出し 
今もですが涙してしまいます

手をつなぐって とても素敵なことなのに
手をつないだ後に 先輩のような事があったらと
やはりちょっと無理ですね 

15歳で家を出 自由に生きることになってしまったのは
はっきり言って 先輩の事が起因しています
勿論身の丈にあった生き様ですが
私はとてもいい人生を歩んできました 
これからもそう思える日々だと思います

chidoriさん
私はブログのままの人間です
複雑且つ単純 

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このままで ごめんなさい🙇

いつもあたたかなコメントを頂き
改めてお礼申し上げます



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