ふきの指定席

終生 のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

義侠心 

2016-03-12 20:15:12 | のほほんの記
40代の時 右手のひとさし指を機械にはさまれ 欠損した父
その時 母もいっしょにおり 母は慌てて機械の電源を切ってしまった
もうちょっと電源を切るのを遅らせれば かんだ機械はまた開いたのだが
父の指をはさんだまま機械は止まってしまった
兄達は留守 慌てた母は向かいの家に駆け込んだ
家にいたのは当時19歳のN君だけ
先日N君の少年時代の写真をブログに載せました
N君何を思ったか 挟まれた父の指を 思いっきり引っ張った
指の肉は こそげおち 骨だけ残った
母はパニクったまま
N君と 母のどちらが 救急車を呼んだのか 2人は記憶していない
父はタオルで止血し 救急車を待った
動いてから 指の肉片を忘れたことに気がつき 救急車が引き返した
まだ縫合が可能かもしれない
救急車に乗っていたのは父だけ
母とN君は 腰が抜けて そのままの状態でいた
「切れた指はどこだ」と救急士に促され 慌てて 指の肉片を探すN君
そして 冷蔵庫から氷を取り出し 氷漬けに・・・
そのビニール袋をもって また救急士は救急車に乗り込んだが
母とN君は動けないまま

病院に到着したはいいが
田舎の総合病院に勇気ある医者は存在せず
外科医は手が震えて指を縫い付けることができなかった
「そんなモノつけなくていい 早く骨を切らんかい」と父

この顛末まだ続きます

思い出したから書いちゃうね

父は建築屋さんと相対する仕事をしていました
土木工事をするにも父の許可なくして工事ができません
語弊があるかもしれませんが
半世紀前の建築屋さんは やくざな稼業
その上手をいく父でした
でも まがったことができない父 建築屋さんにとっては 扱いにくい相手
つけ届けもききめなし
庭好きな父 夜中に大きな石が 庭にごろんと置かれていることもありました
ある時 認可が下りなく 業をにやした業者が父を連れ去りました
相手ははっきりいってヤクザさん
小指のない人達でも ひとさし指がない父に 一目置かざるえませんでした
なんて
男気(義)父のお話でした
魔女暦の主から コメントを頂き その事で父を思い出し 父の武勇伝を 書きたくなりました
沢山あるんだな それが・・・ 
人間てオモロイですね
父を語る時 この武勇伝が一番好きで なんども書いている カナ 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな幸せのある暮らしへ


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さらりと | トップ | そこらへんの甘い菓子 »
最新の画像もっと見る

のほほんの記」カテゴリの最新記事