Tangent Quattro(インターネット・ラジオ、紹介記事はこちら)のサービスサイトRECIVAがサービス停止になり、アクセスできなくなった。Tangent Quattroは、電源を入れると、まずサービスサイトにアクセスするため、アクセスできないと「Network Err」になり、ストップしてしまう。ただの「箱」になってしまったようだ。
Tangent Quattroは、2009年頃の製品で、当時の値段は58000円ぐらい。相当、高い。あまり売れなかった見えて、投げ売りされていたのを、1割以下の値段で購入した。以来、10年以上利用してきた。今でこそ、パソコンやスマホのブラウザからインターネットラジオにアクセスできるようになっているが、当時は、その先進性が、あまり理解されていなかったようである。購入してみて、世界中のインターネットラジオ局を無料で聴くことができることが分かった時は、これは良い買い物をしたと思った記憶がある。
RECIVAがサービス停止してしまったのは、ブラウザからのインターネットラジオ局へのアクセスが自由にできるようになり、専用機器としてのインターネットラジオの存在価値が薄れたためであろうが、このTangent Quattroだけではなく、他の多くのインターネットラジオが、ただの「箱」になってしまったのだから、残念至極と思っている(あるいは怒っている)人はかなりの数だと思う。Tangent Quattroの機能はファームウェア(オープンソース)で実現されていて、これを改修すれば、サービスサイトが無くても動作するインターネットラジオになりそうであるが、そんな奇特な人は現れそうもない(既にだれもメンテナンスしていないようである)。
ほんの僅かな救いであるが、プリセットキーに設定してあるインターネットラジオ局には、プリセットキーを押すとアクセスできることがある。ただし、サービスサイトRECIVAにアクセスできないと現在時刻が設定されないという問題がある。
現在のTangent Quattroの利用であるが、FMラジオの機能があるので、時刻をマニュアルで設定し、目覚ましラジオとしては使えている(ToT)。
【追記】読者さんから情報を頂きました。ありがとうございます。Tangent Quattroのファームウェアを修正して、パソコンのブラウザから、プリセットを設定できる方法を紹介したサイトがあります。ただ、作業には高度な知識が必要だと思いました。実施は、サイトの記述内容が理解できるレベルの人のみ、自己責任にてお願いいたします。ちなみに、私のTangent Quattroでは、成功しました。
ネットでいろいろと検索していたところ、海外の有志がTanent Quattoroのファームを書き換え、インターネットラジオとして利用している記事を見つけました。
概要を申し上げると、手持ちのパソコンをサーバーにしたあて、内部のファームを書き換えるそうです。完了した後は、ブラウザ上でTanent QuattoroのIPアドレスを指定すると、ラジオ設定画面が開き、そのページ上でインターネットラジオ局のアドレスを入力するとTanent Quattoro上でもラジオが聞けるようになります。
注意すべき点は、ブラウザ上では90局近く記憶できますが、本体のプリセットが6局しか使用できないこと。Tanent Quattoroのファームを書き換えるので、書き換えは自己責任でお願いします。当方では、SHOUCAST からラジオ局のURLをコピーしてブラウザ上に貼り付けたところ、Tanent Quattoro上でラジオが入ることを確認しました。以下に、そのアドレスを示しますので、ご参考にして下さい。
https://github.com/jisotalo/reciva-radio-patching