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パソコン自作派にとってWindows11は鬼門 その2

2023-06-07 14:56:16 | 日記

前記事では、Windows10からWindows11へのアップグレード環境の整備について書いたが、その途上で、プラットフォーム更新の気分が盛り上がり、結局のところ、マシン自体の更新を決めてしまった。以前のCPUは、インテルCore i5の8世代で、今は13世代になっているので4年は経過していることになる。

まず、部品選びである。インテルCPUの13世代は、まだ価格がこなれていない(高い)ので、一つ前の12世代を候補とした。性能は追及しない、電源は今のままとする、現在より遅くならなければ良い。ということで、Core i5の12400に決定。値段は¥27980(以下、3月初めの値段(税込み)。半導体不況で部品の値段が下降気味なのでメモしておこう)。マザーボードは、ASUSの第12世代CPU(LGA1700)対応のエコノミー版であるPRIME H610M、¥11580。SSDは、Windows11へのアップグレードのために購入したCFDの480GBのもの(SATA3)、¥3980。メモリは、現用のDDR4(8GBx2)を流用。新規の費用は計¥43530である。自作の場合は、パーツの入れ替えなので、この程度で済むのがメリットである。

手順であるが、新しいマザーボード(H610M)に、Core i5 12400と、元のマシンのSSD(システムドライブ)をCFDのSDDにクローンコピーしたもの、DDR4のメモリを装着し、起動すれば、元のマシンのWindows10の環境が動作すると考えた。ところが、ここで、CFDのSDDが認識されないという問題が発生した。

元のマシンのシステムディスクは「MBR」という(古い)形式で、これを認識させるには、マザーボードの設定において「CSM」(旧仕様との互換性をサポート。Compatibility Supported Module)を有効にする必要があるのだが、この設定がグレイアウトされていて設定できないのである。調べると、Core i5 12400のHDグラフィックス(表示機能)を有効にすると「CSM」が利用できなくなる仕様(UEFI BOOTを強制される)になっているとのこと。突然の、「想定外」である。

解決策は3択。(1)システムディスクを「MBR」から新しい「GPT」(GUID Partition Table)形式に変換する。(2)内蔵のHDグラフィックスを止めて、グラフィックボードを新設する(3)UEFI対応の新規インストールを行う。

長考の末、(1)を選択。元のマシンの上で、システムディスクを「MBR」から「GPT」形式に変換した顛末が前記事である。変換後のSSDを、新しいマザーボードに取り付けて、マシンを起動すると元のWindows10が無事起動できた(元のドライバー類が新しいマザーボードに対応しているか不明なのでこのまま使い続けることはできない)。さて、このまま、Windows11にアップグレードできるのか?

やってみた。結論としてはアップグレード出来たのだが、一部のミニゲームが動かなくなったり、グラフィックスの動きがぎこちない等若干不調な状態になった。三日程、そのまま使っていたが、起動時に(ディスクの)修復チェックが動作し、その後、ユーザープロファイルが壊れて、起動はするがログインが出来ない状態になった。やはり、Windows11に正しくアップグレードされていなかったのか。

最終的には、修復はあきらめて、上記(3)を実行せざるを得ないハメになった。USBメモリ(8GB)にWindows11のインストール媒体を作成し、Windows11にアップグレードしたシステムディスクに上書きインストールした。インストール時には、プロダクトキーを要求されるが、幸いWindows8.1のプロダクトキーが使用できた。もとディスクの内容は保存されたが、プログラム類は新規インストールが必要なり、環境の再構築に大変な手間がかかった。

古い環境のままで使い続けている自作ユーザーがWindows11に移行するには、覚悟と準備が必要である(特にシステムディスクが「MBR」のままの場合は、素直に新規インストールするのが良いようである)。

 

 



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