アトリエ天藤一級建築士事務所 ATELIER TENDO

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火災報知機

2007-07-10 | コラム 

125sa2 消防法の一部改正が行われ、住宅に火災報知器の設置が義務付けられました。
市町村のホームページなどでは、図解で分かりやすく説明されています。
参考になさってください。
と、言ってしまうと、実も蓋も無いので、今回は私の復習を兼ねて、漢字ばかりでちょっと苦手な雰囲気の「火災報知器の設置について」簡単に説明しておきます。

◆施行の時期
新築住宅 / 平成18年6月1日から
既存住宅 / 2年間の猶予期間があります。各市町村条例によります。

◆設置する場所
・寝室(就寝に使用する部屋) 子供部屋も含む
・寝室がある階の階段
・寝室が3階以上にある場合、住宅用火災警報器をつけた階から2階分下の階段(3階建てなら1階)
・寝室が1階のみにある場合、3階以上に部屋のある住宅で最上階の階段(3階建てなら3階)
・1つの階に7㎡以上の居室が5室以上ある階の廊下

◆取り付け位置
□ 天井に設置する場合
壁または梁から60センチメートル以上離れた位置
□壁に設置する場合
天井から15センチメートル以上50センチメートル以内の位置


◆既存のマンションなど集合住宅の場合
「自動火災報知設備(
※1)」または「スプリンクラー設備(※2)」が備わっていない場合には設置しなければなりません。
共用部分に火災報知器が備わっていても、早期感知ができるように、キッチンやリビングにも欲しいですね。


※1 自動火災報知設備
火災の直接要素である熱や煙をとらえる感知器と、その感知信号を受信する受信機、そして警報ベルからなるシステム。
部屋ごとや建物の各部分を警戒区分として、受信機の表示灯によってどこが火災なのか確認できる装置

※2 スプリンクラー設備
火災の熱によりスプリンクラーヘッドが開放し、自動的に散水する装置


◆火災報知機等の種類

□住宅用自動火災報知設備
感知器、受信機、中継器等から構成されるシステムタイプの警報設備

□住宅用火災警報器
感知部、警報部等が一体となった単体タイプの警報器
火災を感知した火災警報器だけが警報音を出す

□煙式警報器
煙を感知して、火災の発生を警報音又は音声で 知らせる。

□熱式警報器
熱を感知して、火災の発生を警報音又は音声で知らせるもので、日常的に煙や蒸気の多い台所に向いています。

・家電メーカーはじめ各社が色々な商品を販売しています。値段も様々です。
・省令等による規格に適合するものを選ぶこと。
・下の画像、日本消防検定協会の鑑定マークを目安にされたらいいと思います。

5009_1   日本消防検定協会の鑑定マーク (NSマーク) 
  火災警報器の品質を保証します。

  日本消防検定協会によって、
  感度や警報音量などが基準に合格したものに  付けられています。

◆すでに以下の設備がされている場合は、新たに住宅用火災警報器等の設置しなくても良い。
□自動火災報知設備
□共同住宅用自動火災報知設備
□住戸用自動火災報知設備
□スプリンクラー設備
□共同住宅用スプリンクラー設備


◆消火器同様に悪質な訪問販売には十分注意しましょう!
□住宅用火災警報器等は、業者による点検の必要はありません。仕様書をよく読んで、自分で点検しましょう。。

□消防署が警報器等を販売することはありません。

□訪問販売等の業者と契約する場合は、その場ですぐ契約しないように。他の業者との見積を比較するなども一案です。
購入後の無条件解約の申し出(クーリング・オフ)の対象となっています。

もっと関心のある方は 

内閣府大臣官房政府広報室 住宅用火災警報器

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