アトリエ天藤一級建築士事務所 ATELIER TENDO

商業建築から自然素材の住宅まで・設計監理
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納得する家造り

2007-09-20 | コラム 

Eg070903_1 家を建てたい・・・Tへ

1/100スケールの平面図や立面図だけでは工事金額に見合った品質の良い住宅かどうかわからないから、丁寧な設計図が必要と思った、と伝え聞いたとき、私はうれしかった。

家を建てるときは、予算と希望するグレードとの折り合いが難しい。
設計事務所が書いた設計図は、プランやデザインの自由度が高いうえに、資金計画を練るためにも欠かせないと自負している。

設計、見積もり合わせ(何社かの施工会社に設計図をもとに見積もりを出してもらって検討する)など、少し時間がかかるけれど、納得する家造りにはとても大切だ。

設計監理事務所はそのために存在すると言っても言い過ぎではないと思う。

家族の将来的なことは正直言って予測は難しい。
親もいつまでも元気とは限らない。
子供たちもやがて巣立つかもしれないし、いつまでも巣立たないかもしれない。
結婚して家族が増えるかもしれないし、増えないかもしれない。

だから設計プランに将来の可能性を100%織り込むことはできない。
ハウスメーカーのモデル住宅やグラビア誌などを見るたびに部分的なことに気持ちがゆらゆらして、どんな家を建てたいのか分からなくなってしまう・・・では、「後悔の塊の家つくり」になってしまう。

現在困っていることを解決できるように、たとえば老朽化した家屋を建て直して安心して快適に暮らしたい、2世帯が互いに気兼ねなく暮らしたいなど、目的を最後まで忘れないことがコツ。 

プランの細かい部分、枝葉のことは設計を進めながら修正可能な部分を修正しながら完成させると本筋を外れることなく希望が叶うと思う。

まず、先日聞いた希望を出来るだけ取り入れて、敷地の形状や条件に合った1/100スケールのプランをつくるので、家族でお茶でも飲みながら、ああでもない、こうでもないとしばらくは話してください。

画像は我が家の苦瓜です。花も実も小さくなってきました。

今年の夏もそろそろ終わり・・・


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