第３の技法追求その６

　先週の土曜に続きを描いた。１枚目はやはり失敗。先に明部と暗部をしっかりとつけてしまったため、中間の調子が出しにくい。とはいえ厚みは出ているから一応は成功している。２枚目が一番うまくいった感じだ。やはり徐々に仕上げていくのがよい。ただまだ厚みは足りないので次回にやるとする。３枚目は明部と暗部ともに同じ厚さで、次回で厚みに差をつけるので、途中経過といったところ。だからまだ何とも言えない。
　こうしてみるとやはり２枚目のやり方が一番良さそう。意外でした。試してそうで試していなかった描き方なので。逆に１枚目と３枚目は今まで試したことがあるのですが、ただし薄塗りでかつ明暗に厚みの差はなかったのです。今回厚塗りしてみてやはり駄目だとわかりました。
　今「第３の技法追求」をやっていて気づいたことは、今まではやはり薄塗り過ぎたかなと。反省してます。今後は厚塗りします。というか溶き油を使い過ぎだったので、それを改める。その方が自分の望む表現でもある。昔はそれなりに厚塗りだったんですが、豚毛を使うのを止めてしまったら薄塗りになってしまった。気をつけます。
　一応うまく行ってます。要するに溶き油をあまり使わないで描くという。単純な結論ですが、本人がそれができていなかったわけですから、大事なことだと思ってます。それとグレージングは入らないかもしれません。最初の想定は「厚塗り＋グレージング」だったんですが、グレージングは「必須ではなく部分的に用いること」にします。要するに必要がなければやらない。それで十分。今まではグレージングにかなり軸足を置いて制作していたのですが、今後はそれを止めると。しかしまあ最後に部分的にグレージングすることになりそうですが、まだ現段階では何とも言えません。
　問題はうまく厚みを出せるかどうか、つまりどんどん厚塗りできるかどうか。気を抜かずにがんばります。