画論 村上華岳 中央公論美術出版
2500円(古本市で入手した値段)
私が喉から手が出るほど読みたかった本。今回は村上華岳ファン以外にはあまり関係ない本ですが、紹介しておきたいと思います。
画論という題名がついていますが、これは村上華岳が生前書き残したものを遺族がまとめて出版する際にときにつけたもので、その内容は日記、雑記、備忘録、持論といったもので、何というかこういうと語弊がありますが、書き散らしたものを、要するにメモ書きを、年代順に並べてあるだけのものです。村上華岳自身が生前、備忘録も兼ねて日々の雑感として書き留めておいたものを、そのまま出版したというわけです。当然、本人も死後こんなものが本になるとは思っていなかったに違いありません。そのくらい、とっ散らかってます。
こういう内容だから題名に困ったんだと思うんです。全部日記だというわけでもなし。そこで思いきって「画論」とつけたと。別に広義の意味では間違っていませんしね。でも画論というからには村上華岳の絵画に対する考えがまる一冊書かれていると思うわけで、そのつもりで読むと完全に肩透かしを食う(もちろん私も食いました)。当然、普通は論文、評論、持論だと思って読むところですからね。
だから無理して読むことはないと。村上華岳ファンでもどうだろう。微妙な感じです。村上華岳マニアならコレクターズアイテムとしては必須なんでしょうけど。もちろん華岳の研究者や日本近代美術史には貴重な資料です。何せ間違いなくご本人の書き残したものですからね。ただこの本でひとつだけ個人的には面白い話が書いてあって、それがとても絵を描く者にとっては興味深かった。
この本、なぜか文庫本で出ていないんですね(単行本でも出ていない、要するに絶版)。だから読めなかった。読んで(どんな内容かわかって)すっきりしたという意味では読んでよかった。ファンなら読んでみたい、でも読む必要はあまりない、そんな本です。
2500円(古本市で入手した値段)
私が喉から手が出るほど読みたかった本。今回は村上華岳ファン以外にはあまり関係ない本ですが、紹介しておきたいと思います。
画論という題名がついていますが、これは村上華岳が生前書き残したものを遺族がまとめて出版する際にときにつけたもので、その内容は日記、雑記、備忘録、持論といったもので、何というかこういうと語弊がありますが、書き散らしたものを、要するにメモ書きを、年代順に並べてあるだけのものです。村上華岳自身が生前、備忘録も兼ねて日々の雑感として書き留めておいたものを、そのまま出版したというわけです。当然、本人も死後こんなものが本になるとは思っていなかったに違いありません。そのくらい、とっ散らかってます。
こういう内容だから題名に困ったんだと思うんです。全部日記だというわけでもなし。そこで思いきって「画論」とつけたと。別に広義の意味では間違っていませんしね。でも画論というからには村上華岳の絵画に対する考えがまる一冊書かれていると思うわけで、そのつもりで読むと完全に肩透かしを食う(もちろん私も食いました)。当然、普通は論文、評論、持論だと思って読むところですからね。
だから無理して読むことはないと。村上華岳ファンでもどうだろう。微妙な感じです。村上華岳マニアならコレクターズアイテムとしては必須なんでしょうけど。もちろん華岳の研究者や日本近代美術史には貴重な資料です。何せ間違いなくご本人の書き残したものですからね。ただこの本でひとつだけ個人的には面白い話が書いてあって、それがとても絵を描く者にとっては興味深かった。
この本、なぜか文庫本で出ていないんですね(単行本でも出ていない、要するに絶版)。だから読めなかった。読んで(どんな内容かわかって)すっきりしたという意味では読んでよかった。ファンなら読んでみたい、でも読む必要はあまりない、そんな本です。
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