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原価意識向上のための勉強会まとめ

2016-05-31 14:16:37 | attacks letter web版

5月26日(木)に行われた「原価意識向上のための勉強会」では
主に運送業における原価計算の仕方を学びました。
計算の仕方はテキストに沿って計算すればよいことですので、
ここでは原価計算の重要性についてまとめておきたいと思います。

昨今の運送業界は同業者同士の競争が激しく
仕事をとることだけに躍起になり、
それが運賃の低下、ひいては原価割れを招き、
結果的に自分の首を自分で絞めるような結果になっています。
この過当競争をどこまで闘い、どこで戦線から離脱するか
正しく判断するために必要なのが原価を知ることです。

勉強会では、トラック運送業においての原価計算において
費用を大きく2種類
(1)トラック車両に直接割付けできる費用
(2)トラック車両に直接割付けできない費用
に分けるということを教わりました。

(1)のトラック車両に直接割付できる費用というのは
 ・燃料、油脂、修理・修繕など走行距離に比例して発生する「運行費」
 ・車両費、車両の保険代・税金、運転手の人件費などの距離には関係なく発生する「固定費」
 ・高速道路などの通行料、フェリー代、駐車場費用などケースによって発生する「諸経費」
など車両1台1台に対して発生する費用で
これに対して、
事務所の取得費用や維持費、租税公課、内勤者等の人件費等
車両の運行には直接関係ない費用が
(2)のトラックに直接割付けできない費用でした。

計算にあたっては、消費税は計算に入れないことや
車両価格は利用する期間で均等割りするなどの
注意点がありましたが、
あらかじめ、必要なデータを揃えられれば、
あとはテキストに書かれた法則に従って計算していくとで
車両1台が1運行したときの原価が割りだせました。

この原価の計算により販売価格の最低ラインを決めることができます。
最低ラインより多く運賃を収受出来れれば利益増となり
最低ラインを下回った運賃では収益がなく赤字になるということは
説明されるまでもなく、皆さん承知しているところだと思います。

トラック輸送の運賃というのは(特に引越しでは)
単価の決まっている商品に何割かを掛ければ
商品の価格が決められる一般的な値付けと違って
個々の仕事によって原価が異なるので原価計算が難しく、
これまで感覚的に判断していたことも多かったと思います。
今回の学びを生かし、
原価計算をすることは収益を上げるための必然命題です。

計算をするのに過去のデータが必要になりますので
速やかにデータをまとめて原価計算をし、
皆で原価意識を向上させていきましょう。

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