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”糸の切れた凧”の旅【その③いよいよ”あまちゃん”ロケの聖地、袖ヶ浜(現実の地名は小袖海岸)へ】

2024-10-03 17:07:13 | 旅行

9月28日 午後3時半

ようやくその日の宿(国民宿舎えぼし荘)からの送迎車が待つ

三陸鉄道 野田玉川駅に到着

当初は、”あまちゃん”で袖ヶ浜の最寄り駅として何度も登場した

普代村の堀内(ほりない)駅で下車して

漁港や安家川橋梁を眺めながら小野旅館まで歩き、泊まるつもりでしたが・・・

ワゴン車でわざわざ出迎えに来ていただき

それも20分弱遅延したため待たせてしまい申し訳ありませんでした。

 

野田村のマスコット”のんちゃん”は

鮭の稚魚で出っ張ったお腹には幸せがいっぱい詰まってるんだとか(笑)

宿は大きな国民宿舎でそこそこ年季が入っていましたが

結婚式場などにも使われていた様子。

基本、大浴場と共用トイレの部屋でしたがそんなに悪くなかったですよ。

大浴場は露天風呂もあって

日帰り入浴500円(回数券もあり)だからか

家で風呂を使いたくない地元の年寄りだらけ(笑)

畳みの部屋でちゃんとリフォームしてあるので

清潔でエアコンも新しくて良かったです。

料金は、ビジネス、観光、季節の幸と3コースあり

私は観光コース一泊二食9,500円を選択

これだけちゃんとしたお膳で大満足しました

 

お酒は、生ビールと地元の生酒

そしてこれもまた地元のにごり酒を注文

お昼にも発泡酒のロング缶を2本飲んでたので珍しくこれで満足しちゃいました。

 

早起きして田老、島越を訪ねて歩き回ったからか

しっかり熟睡

 

ゆっくりと朝風呂を楽しんでから

バイキングの朝食をガッツリといただいて

地元のお土産を買ってチェックアウト

7時45分に宿を出発して 7時50分には野田玉川駅に到着

前日は観光客がいっぱいで遅延していたため

乗り継ぎ時間15分に間に合わなくならないかとちょっと心配したのですが

定刻通りに発車、到着してホッと一息

”あまちゃん”で使われた古い車両でとても幸せな気分でいたのですが。

 

陸中野田駅で下車したのは、

なんせ”あまちゃん”ロケの聖地【小袖海岸】は

公共交通機関でのアクセスが超不便で

バスを使って海女の実演を見学しようと思ったら

この陸中野田駅8:30発の久慈市市民バス海岸線1便のみ

 

なんとか時間に余裕をもてたなと安心して

駅前のモニュメントを眺めてみると

野田という土地は、昔から塩づくりと牛ベコで東北の山間部まで供給していたと知り

更に岩手の観光案内図を眺めながら、次はどこを訪ねようか?と

のんびりとしていたところ

偶然、駅舎にあったポスターをみつけ

あまちゃんマラソン大会なるイベントがあって

開催日をみるとなんと、その日が当日

 

バスの発車時刻(8:30)となったため

ザックを担いでスタンバイしたのですが

8:40になってもバスが来ず

時刻表にあった連絡先に電話すると

「今日は、あまちゃんマラソンで道路が通行止めのため運休です」

と言われ、一瞬で奈落の底へ

 

駅の切符売り場でタクシーを尋ねると

「久慈から呼ぶしかなくて、回送料がかかりますけど・・・」

と説明され

久慈と小袖までの区間が通行止めとなったら

陸中野田からの路線バスのルートでしか行けないかもと

 

他の選択肢はないなとタクシー会社に電話して

小袖海岸まで行きたいと伝え、迎えを頼んで電話を切って一安心していたところ

 

駅でタクシーの電話番号を教えてくれたオバチャンが走り寄ってきて

「バス会社から連絡があって、迂回運行のバスがあるみたいです」と

そのお知らせの紙を持ってきてくれたのですが(8:39)

 

時すでに遅し

「ありがとうございます。もうタクシー頼んじゃったから大丈夫です」と答え

ほどなくして(15分ほどして)タクシー到着(8:50)

 

陸中野田駅から陸中海岸らしい険しいリアス式海岸を少し走ったのち

集落をつなぐ狭い山道を走り

回送料金が1500円と言われてたので、そこそこの出費を覚悟していたところ

メーターが3,500円になったところで支払いに切り替えてくれ

(ようするに、合計で5,000円までとなるように)

小袖海岸のバス停近くで降ろしてもらい(9:15)

(↓はマラソンで通行止めの起点)

小雨降るなか、歩いて小袖海女センターを目指しました

 

地元の漁協が経営する番屋食堂なる建物もあったのですが

観光客で賑わうシーズン(7・8月)以外はどうやら営業してない様子

バスは運休するわ、雨は降るわで

雨ガッパ代わりのジャケットを着て

少々気落ちしながら海女センターに向かい

それでも、北限の海女のマンホールや

さまざまな石碑や案内板に

ドラマで見た景色が現れて幸せな気分に戻り

素潜り実演(9月は日曜の11:00のみ&9月末で終了)が見られるかな? と

喜び勇んで海女センターに入り(9:27)

海女クラブのオバチャンに

チケットを買おうとお金を渡したところ・・・

「本日は、海が荒れてしまい中止なんですよ」と申し訳なさそうに言われ

 

『この素潜り実演に間に合うようにと

草刈りや仕事を片付けて

ようやく【糸の切れた凧】になれたのになぁ。。。』

と、度重なる我が身の不運を嘆いてしまったのですが

 

それなら、事前に調べておいた海女センターの中で”ウニ丼”を食べようと

海女クラブのオバチャンに尋ねると

「センターの食堂は8月末までで 

今日は”うにごはん”しかないんですよ。」とのこと

 

今日は【天中殺】だったのかぁ

とまたまた落ち込みそうになりましたが

 

そこはこれまで数々の辛苦を味わってきて”打たれ強いわたくし”

「じゃあ、売り切れないうちに”うにごはん”ください」と言うと

「売り切れることはないですけどね」との正直なお言葉(9:50)

 

その後も雨が降り続いていたものの

雨雲レーダーにはそんなに濃い雨雲は見当たらず

そのうち雨もあがるだろうと

海女センターの外のベンチに座って待ち続けていたところ

 

(この間に、東京からや遠く沼津ナンバーの車など、実演を期待して訪れてきた人々が”中止”と知らされ

諦めきれずにウロウロしていましたが、結局落胆して帰っていきました)

 

 

久慈市の軽自動車がセンターの横へ駐車して

女性職員らしき人物が降りてきて

そのほかにも”エフエム岩手”の腕章をつけたお兄ちゃんがきて

”素潜り実演”の看板を片付けだし

 

車から運んでいた大きなビニール袋の中に

小さな花束らしきものが入っているのが目に入り

 

素潜り実演の観光海女らしきオネーチャンも集まりだし

 

これは今年最後の素潜り実演の日だったから

実演は中止になったけど

クロージングセレモニーや写真撮影でもするつもりだな

といつもの勘が働き

 

何気ない素振りで待ち続けていたところ

(10:40)ようやく雨が止んだのを見計らって

ドラマで何度もみた 海女の実演場所、夫婦岩に防波堤

灯台などなど

ゆっくりと時間をかけて聖地巡礼してから

堤防の上や灯台は【立ち入り禁止】となっていたのと

アキ(あまちゃん)が何度も飛び込んだり自転車で海に落ちてましたが

よほど荒波が打ち寄せるのか

いまではテトラポットがギッシリと積まれていて

『今ならあのシーンはなかっただろうな』と

ちょっぴり寂しい気持ちになりました。

 

”あまちゃん”アキが夏バッバから海に突き落とされた

船らしき漁船が戻ってきたため

ヒトデを並べてたので

「写真撮ってもいいですか?」と尋ねると笑ってました。

(11:00) 海女センターの前に戻ると

たぶん広報用の記念撮影の真っ最中(関係者のみで)

ふ~ん、わざわざ最終の実演を観にきたけど

中止になって落胆してる人達には知らせようともしないのか

と、ちょっとオカンムリ

 

『訪問者(観光客)がいて自分たちの仕事があるんだろ』 と

一言いいたい気分でしたが

 

文句言ったら”カスハラ”だとか言うんだろうなぁ

 

まあ、いまどきの気遣いのできない世代の連中なんかどーでもいいや

と、ロケ地巡りを継続することに

 

まずは監視小屋を目指して古道を歩き

監視小屋の手前には、過去に北海道までイカ釣りに出漁していた漁船が

八戸から久慈に向かう途中で嵐に遭遇して遭難

多数の犠牲者がでたとのことでその慰霊碑がありました。

11:11監視小屋到着

実際に使われている監視小屋ではなくて

たぶんロケ用に建てられてものなのか

廃墟になってました。

この監視小屋までの道

なかなかの傾斜で急な坂道だったので

『春子(小泉今日子)がここまで登ってきたのかな?』と

勝手に感心していたのですが

 

実は、監視小屋のすぐ後ろには”小袖”の集落があり

昭和8年の津波の記念碑があってビックリ

(ようするに撮影時のスタッフや俳優さんはこの道を使ったんだろうな)

この小袖には湧泉(井戸)があって15戸の集落があったんだとか

 

ここに陸中野田からの路線バスのバス停があってまたまたビックリ

同じ道を歩くのが嫌いなので

そのバスの走る町道(?)を下ってみました。

 

この間、突然晴天になって汗ダク

せっかくキレイに晴れてくれたしと

海岸に下りて動画で打ち寄せる波を撮影してみましたが

うねりが凄くて驚かされました。

 

 

その後、また海女センターに戻り

お土産を買ったのですが

(あまちゃんのクリアファイルや海藻類、網で作って垢すりなど)

店番をしている海女クラブのオバチャンに

 

「今年は素潜りの実演みられなくて残念だったけど、

『また来なさい』って神様の思し召しだと思ってまた来るわ」と言うと

 

「はい。また来てくださいね。」と笑顔を返してくれましたが

 

やはり、そこは『ジェジェジェとちゃうん?』と突っ込みたかったな(笑)

館内をゆっくりと見学して

 

(12:30)屋上の展望台で

”うにごはん”をお昼に食べ

14:00小袖海岸発久慈行のバスまで、まだたっぷり時間があったので

撮影で使われた衣装や小道具、その他資料がいっぱい展示されているコーナーで

”あまちゃん”の台本をみつけ

じっくりと読ませていただいちゃいました

 

 

そうこうしていたらアラームをセットしていた13:30となり

 

バス停に向かったところ

13:45頃でしたが、少し離れた場所に停車していたのに

待たせては悪いと思ったのか

バス停に停車して乗せてくれました。(優しいなぁ)

 

朝からいろいろと困難や絶望を味わうこととなってしまいましたが

それでも夢にみた”あまちゃん”ロケの聖地を楽しませていただき感謝感謝


 

【その④北鉄(北三陸鉄道=三陸鉄道リアス線)の北三陸駅(久慈駅)へ に続く】

 

 


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