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気取りも なんのてらいもなく  あるがままの自分を 感性の赴くままに そんな独りよがりの書き捨て日記です。

”一筆書きの旅” ④Galicia州 A CorunaからFerrol経由でAsturias州Cudilleroへ

2023-06-23 17:24:46 | 旅行

ポルトガルほぼ最南端のFaroからSpain北西部のA Corunaまで

Aveiro, Porto, Vigoで電車、バス、バス、電車と乗り継いで 

約16時間半かけて移動した翌日

 

Vigoを出発した時点で既に目的地をCudilleroと決めていたため

どうせならEl Camino de Santiago(サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼地)沿いを走る

超ローカル鉄道Feveに乗ろうとルートを再確認すると

 

A Corunaを朝6:37発の電車でFerrolに向かわないと

次のローカル線は午後発のみ

またほぼ深夜にしかCudilleroに到着しないとわかり

 

深夜1時過ぎに寝たばかりなのに根性を出して朝に5時起床

6時にホテルをチェックアウトして

真っ暗闇で人っ子一人歩いていない道を競歩で歩き A Coruna駅に到着

始発のFerrol行に乗るためキップを買おうとしたのですが

現金の券売機は故障中

窓口はまだ開ける気配もなく

カード支払いの券売機のみ

ところがカードをタッチしてみても

日本のクレジットカード会社から

SMSで不正使用の疑いがあるため利用停止との連絡が入るばかりで

とうとう発車時刻が迫ってしまい

これに乗り遅れたら半日時間潰ししなくちゃいけなくなると

車内で支払いをしようと無理やり乗車(改札のない駅でした)

定刻Ferrolを出発し真っ暗闇の中を走っていたところ

突然小さな駅で停車して行き違い電車を待ってる様子

 

もしかしたらFerrolで乗り継ぎできなくなるかも とひやひやでした。

Ferrolを出て30分ほどした駅

Estacion de tren Beranzos-Infestaで何故か反対方向に走りだしまたまた大焦り

あとから”どんつき”駅で必ずスイッチバックする駅だと知りましたが

なんせFerrolでの乗り継ぎ時間わずか10分しかなかったので

ハラハラドキドキ 心臓に悪いわ~

 

やがて海が見え始め

 

Ferrolらしき町が見え始めてホッと一息

ところが結局Ferrolまで車掌は現れず

Ferrolの駅で事情を話してCudilleroまでの切符を購入

Ferrolは改札機があるのでキップなかったら乗れなかったなぁ

我が身の運の良さに感謝

このFeve 実はスペインでも超ローカル線

フランスからサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道沿いを走る

とっても貴重な鉄道なのでありました。

Ferrol Cudillero間の距離約200キロ 所要時間6時間 運賃は€19,35(2,919円)

狭軌の可愛い2両編成のディーゼル車

貴重なFeveの沿線の風景を地名でご紹介しますね

( )が画像の地名です。

 

(Naron)

田舎では家の敷地を石垣で囲い

その中で数頭の羊を飼っている風景がとても魅力的で

ついつい 日本に帰ったら羊飼っちゃおかなぁ

なんて想像してました。

 

草食べてくれるし、毛を刈ったら羊毛もとれるし

いざとなったらラムやマトンも食べれるし(たぶん愛情がわいて無理だろうなとおもいつつ)

 

ここはそこそこの町でしたが、さすが巡礼の道

こじんまりした可愛い教会が集落ごとにありました。

(Naron駅)

(Moeche)

教会の隣には 

こんな高層アパートのような集合墓地も

 

 

やがてFerrolから30分ほど町やのどかな集落のあるところを走っていたと思ったら

そこそこの急斜面を登り始め

走ってる本数が少ないからか

バシバシと枝にあたりながら走り続け

植林や林業の村や放牧の牧場とまた山間部を行ったり来たり

 

 

(San Sadurnino)

(Moeche)

石造りの家と広い庭が素敵だなぁと眺めたり

(Cerdido)

(San Claudio)

(Ortigueira)

(Rio Sor)

(O Vicedo)

(Covas)

(Viveiro)

(Cervo)

 

(Burela)

(Ribadeo)

やがて海を眺められるようになり

そこそこ大きな町も見え始めたと思った3時間後

 

車掌さんから乗り換えですよと告げられ

ホームの反対側に停車していた車両に乗り込むとすぐに発車

どうやらこのFeveはFerrolからOviedo間の所要時間7時間11分

 

同じ乗務員で往復したら15時間かかってしまうため

ほぼ中間の駅で折り返し

1日の勤務が8時間以内になるように調整している様子

 

Ferrolからの運転手は、必ず各駅で停車してたのですが

この中間駅からOviedoまでは、乗客の行先を車掌さんが調べて運転手に伝え

各駅のホームに人がいなかったら通過するようになって

勿論途中で減速して時刻は守っているものの

面白いなぁと眺めてました

 

 

 

(Castropol Vilavedelle)

この沿線で特に目についたのがこの石葺き屋根

最近はキレイにカットしてスレートのようにしていますが

古い建物は天然石そのもの

なんかとってもいい感じでしたが

偶然撮ったこの画像では穴が 

(Coana Mohias)

(Navia)

(Luarca)

(Valdes - Luarca)

(Valdes - Caneiru)

実は、時間があると次はどこへ行こうかと

Google Mapsの航空写真を眺めるのが一種の日課となっているため

今年の3月4月頃にこのスペイン北西部を調べていたところ

広範囲に山火事のマークがあって 

どうしたんだろ?と思いつつ

すっかり忘れていたため 焦げた木々や山肌をみてビックリ

たぶんその頃はFeveの電車も運休してたんだろうなぁ

いずれにしても無事鎮火してよかったなぁとホッとしました。

 

 

(Cadavedo)

(San Martin de Luina)

 

Ferrolを出発して約6時間後(正確には5時間45分)

ようやくCudillero駅に到着

この駅はやはりCudilleroを訪れる観光の利用者も多いのか

小さな駅なのにしっかりと駅員さんも常駐してました

 

Ferrolからのレアなルートを選んだため

1日に2本しかありませんでしたが

Gijon間は1・2時間毎に運行しているようです。

駅前には勿論タクシーなどなく

ルート検索して徒歩でCudilleroへ向かうことに

実は谷間に下ってゆく道で

駅からずっと下り坂

 

しばらくするとバス停があって 

この辺りでは大都市のOviedoからバスが運行されていました。

(ほとんどの公共交通機関を利用する観光客はこのバスを利用するようです)

 

実は、この日は

A Corunaで無事始発電車に乗れるか?

乗れてもFerrolで乗り継ぎができるか?

できなかったら また目的地を変更するしかないな

と思っていたため宿を手配しておらず

Feveに乗車中にネットで申し込んだらいいやと思っていたら

とうとうCudilleroまでネットに接続できず

ええい! 飛び込みで探したらいいさ!

としていたため

ずっと坂道を下り続けていたところ・・・

以前Cudilleroのことを調べていた時に

そこそこクチコミの良かった安宿のことを思い出し

飛び込みで「Tienen una habitacion libre?(空室ありますか)」と尋ねると

「€45でいい?」と聞かれたので

「Si, Muy Bien Mucho Gracias」と即答

部屋に案内してもらいホッとしながら荷物を降ろし

安心したら

朝昼抜きで空腹だったことを思い出し

その後レストランへ飛んで行くこととしたのでありました

 

【⑤に続く】


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