書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

道鏡・牒(762)

2007-04-28 08:41:05 | Weblog

道鏡(?-772)
藤原仲麻呂が失脚後、益々孝謙天皇の寵愛を深くし、
天皇の地位を狙う(一部には俗説との説あり)までの高位に上り詰めたが、
孝謙天皇(後の称徳天皇)没後に失脚する。 
しかし、失脚の理由などは不明確で、
天皇後継問題に絡んで歴史から疎外された、との説も有る。
この書の書かれたのは762年とすると、
藤原仲麻呂の変(764年)以前のこととなり、
仲麻呂と孝謙天皇の寵愛を競い合っていた時期の事になり興味深い。
署名の文字からは自己顕示欲の強さが読み取れれる。