書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

藤原佐里・詩懐紙(969-969の間)

2007-05-28 07:27:50 | Weblog

藤原佐里(944-998)
小野道風、藤原行成とともに三蹟の一人。
署名の官職から佐里23歳から26歳の間の作と知れる。 
この若さでかかる筆跡を示しているのは、流石、三蹟の名に恥じない。
「桜」字などに見る如く、流麗で活き活きと躍動している。 
若々しい青年の面影をも感じる。
現存する懐紙としては最古の物で、史料価値も高い。
(「懐紙」とは漢詩、和歌などを一定の書式に則って書写したものを言う。)

水紅桜光