書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

林則徐・七言対聯

2007-01-09 10:25:27 | Weblog

林則徐(1785-1850)
言わずと知れたあのアヘン戦争の勇士である。
今でも中国人民の多くに愛されている。
再度に亘る辞任、登用の合間にも、
筆を放さなかった能筆家としても知られる。

愛国の英雄らしい気迫の篭った字だ。


包世臣・額字

2007-01-07 07:44:00 | Weblog

包世臣(1755-1855)
若くして高官になったが、辞して寓居の道を選んだ。
広く古人の書を学び逆入平出、峻落反収に技法を案出し、
「書は気力の充満することが肝要」と説き、
阮元の書論と共に北碑派の流行の中心となった。



阮元・望君山  五言律詩

2007-01-05 07:40:48 | Weblog

阮元(1764-1849)
清朝の高官を歴任し、
学者としては元より子弟教育に努め文教の振興を計った。
著述も多く、中でも、
金石資料に基づく書論で北碑を正統化した清代の碑学派に強い影響を与えた。

望君山  五言律詩(1817)
阮元は特に書の習得に力を入れてなかったらしい。
自然流で書いた字が清らかで品位がある。
金石学に長じていたせいであろう。