相も変わらずに男 その２

　床で寝たせいか、背中が痛い。あととてつもなく体がだるい。
　今日の昼の予定は大学時代のゼミ仲間と食事。
　待ち合わせはやっぱり
　
　伊達前です（笑）
　
　取りあえず、仙台駅で空いている店で昼食を取ることに

　「ナシゴレン」だ！！　飲みに行くと必ずといっていいくらい頼んでいました。酒なしで食べるのはこれが初めてです。
　
　大学院で心理学を学んでいる友人と一緒に駅前の「さくら野」８Ｆへ



　おっ！？ネタになりそうなのが眠っていそうな予感…　さすが林君　じゃなくて森君はいいセンスしてるね
　まずは挨拶程度の濃厚ソフトクリーム。

　うん
　この味は牛乳丸出しじゃないですか！！今まで食べてきたソフトクリームがいかに人工的に作られたものだったと気づかされる味でした。
　
　つぎにまた乳製品

　買おうと思った瞬間。腹に激痛が…　苦手な半熟タマゴが効いてきたみたいだ。これは無念の辞退をするしかない　


　ふと床を見ると何やら赤い紙を落ちている。これはもしかして！？

　なんと！３０００円で一枚もらえる抽選券をゲット！！
　何かがあると確信し、早速くじへ向かった



　「おめでとうございます！４等です！！」
　超微妙な結果になって張り切っていただけ恥ずかしさがこみ上げてくる。

　「やっぱ無難に飴とかでいいかな…」４等の商品を選んでいると、どこからともなく声が聞こえる





　「…ぉーぃ、おーぃ、おーい　ここだよぉー…」




　


　


　　えっ！？どこだよ。どこからきこえるんだよ　
　　あっしは周りの視線を気にせず、キョロキョロあたりを見渡した


　「…こっちだぁーい、こっちこっち。オレオレ」





　　
　「ようやく見つけてくれたな。オレダヨ。ここから出してくれヨ。俺は自由になりたいんだヨ。助けてくれたからって何も恩返しはしてあげられないけど、いつもそばにいることだけは約束するヨ。」
　　

　
　「…」
　あっしは何も言わず、こいつを手に取った。
　「ありがとヨ。ありがとヨ。」

　８Fから降りるエレベーターにまりもっこりの震えが響いた。
　
　

　「ここが外の世界か。よし、飛び立つヨ！！！！」

　そういうと、あっしの手から離れて、どこかに飛んでいってしまった。さよなら元気でな。携帯でその姿を押さえると、後ろから森君に「いい加減にしなさい」とツッコミが入った。