またたび

どこかに住んでいる太っちょのオジサンが見るためのブログ

WHATEVER-1

2009-04-30 07:59:03 | またたび
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「ねぇ、この前部屋で流していた音楽は何ていう曲?」
 鏡の前に座るキョウコは髪を解きながら、ソファーで横になっているケンを振り返った。
 ケンは春のような柔らかい香りを鼻腔に感じた。
 同時に出会いと別れが混ざった切ない香りにも思えた。
「あ、あれね。よかったでしょ」
 ケンはソファーから立ち上がり、徐にキョウコの携帯電話を手に取った。
 キョウコの携帯電話にストラップ類は何もつけていない。
 同じくケンもストラップは何もつけていない。
 気に入るものが見つからないのが理由のひとつだが、それ以上につけない理由があった。
「うん、何か一度聞くと忘れられないというか、聞いていて緑の草原にいるみたい」
「今度CD貸すよ、そうしたらケータイの着メロに設定して。オレから電話がかかってきたら流れるようにしてほしい。あのメロディが流れてきたら、俺からだってすぐにわかるし、あの歌は言わばオレの生き方を歌っている気がするんだよね」
 キョウコに携帯電話を渡して、ケンは鼻歌のメロディに合わせて指揮者のような素振りでおどけてみせた。
「音…、外してるって」
 ソファーに前のめりに倒れこみ、手を振りキョウコを招いた。
 ちょっと待って、急かすケンに合わせることなくキョウコはまだ鏡を見ていた。
 じっと一点だけを見つめて、数回瞬きをすると乱雑に置いてあった化粧品を元通りに並べ直した。
 そして、うつ伏せになっているケンを覆いかぶさる様に後から抱きしめた。
 
 どこにでもある男女の日常的な会話。
 日々、繰り返される出会いと別れ。
 この愛は永遠だと誓っても、そんな夢はすぐに消える。
 慣れることが強さで、許すことがやさしさなのか。
 誰かが言った、今がよければすべていいと。
 愛という言葉に何度も嘆き、苦しむ人もいた。
 それでも人は愛に憧れ、何度も恋をする。
 この仲睦まじい二人には、どこか背後に潜む不安を必死に紛らわそうと、本音を隠しながら、身を寄せ合う姿があった。


言えなかった言葉達

2009-04-29 19:45:41 | Weblog
長い月日をかけて築き上げても、いとも簡単に崩れてしまうことがある。
終わりは短い言葉で淡々と綴られ、感情も想いもそこにはない。
言葉の意味を考える必要はない。


でも、なんだろ…
これだけは言いたい、
 
 ほんとにありがとう。ちょい昔のブログを読み返したら、感謝しなければ、自分は愚か者になる気がする。
 そして謝らなければいけないと思う。
 ごめんなさい。


思い出はいつまで経っても色褪せない。

でも、振り返らない。
後ろを向いても道はもう既に出来ているのだから、
道は新たに作らないと
だから、前を向く。
決して振り返らない。

野球狂の唄2

2009-04-28 12:38:09 | 東京日和
土曜日に行っただけで野球狂とは言えないでしょう。
なんと日曜日は

千駄ヶ谷に行きました。
つまり神宮です。

株主優待になっていますが、細かいことは気にしないでください。

横浜ベイスターズとヤクルトです。
もちろん、あっしはベイスターズ側です。

言うまでもありません。必須アイテムです(笑)

気合い入っている人はっけぇーん!
あっしも負けじと…

交流戦のユニフォームですが、そんなことはどうでもいい。


いよいよはじまったぞーい!
初回からヤクルト先発、由規が大乱調!
いきなり3点先取です!

指定席はガラガラですが、外野自由はどちらとも満席に近いです☆

やっぱ応援しているチームだと熱のこもりかたが違いますね。
応援歌も知っているし、大声で選手の名前を呼んで、もう最高です。

一緒に応援してくださった村山さんです。
最終的には横浜が勝ちました☆★

星覇会も大盛り上がりでした。
いまのところ応援しているチームが勝ちます。
足下がおぼつかない状態で帰路につきました。



煌めく一番星はもう流れ星になって、目の前から消えてしまったのかな。
消える前に掴みたい。
そんな叶わぬ願いを夜空に込めて、430光年先の星を眺めるのでした。



野球狂の唄

2009-04-27 17:37:26 | 東京日和
土曜日はレオライナーに乗りまして

西武ドームまで行ってきました。

会社の上司からのお誘いで、野球バカのあっしに白羽の矢が立ちまして、
無料という言葉に連れられて行きました。

席はバックネットのボックスシートで
なななんと!!

最前列です!!
なので選手が

こんなに近いです!選手の話し声が聞こえるくらいです。

なので、あっしたちの声も聞こえまくりです。
激励というヤジを飛ばしました(笑)

ほんとに良い席です。

西岡です。あっしと同じ年です。
あっしも頑張らなきゃ!

上司からビールをおごってもらいました。計4杯くらい呑みましたか(笑)
でも、めっちゃめちゃ寒くて、息が白いくらい冷え込んでいました。

試合は投手戦で、7回にようやく動きがあって、ロッテが3点取って、そのまま3対2でロッテが勝ちました。

ロッテファンは熱狂的です。
やっぱジャンプする姿が印象的でした。

間近で観る選手はガタイがいいです。
里崎とかぽっちゃりしている印象でしたが、かなりガッチリした体格でした。

熱狂したWBC選手も観られて、至福の時でした。
もうちょっと暖かければもっと最高でした☆

そばにいてほしい

2009-04-23 07:55:32 | MUSIC
 常に音楽はそばにあった。
 音楽を聴かない日なんて一日もない。
 朝、カーテン越しの光に起こされ、一番初めにすることはレコードに針を落とすことだ。
 壁に飾ったレコードはいつのまにか、もう飾ることが出来ないくらいに増え、見渡す限りレコードに囲まれている。
 酸味の効いたコーヒーとマッシュルームカットの四人組が一日の始まりを教えてくれる。
 求めても叶うことの少ない時代だからこそ、このひと時は一日の中でもっとも幸せに感じさせてくれる時かもしれない。
 高校時代はハードロックと激しいパンクにしか興味は向かなかった。
 ほかの音楽は軟弱に思え、忌み嫌っていた。
 大学に入り、希望を膨らませていたが、舞い上った風船はすぐに縮み、自分自身にひどく失望を覚えた。そのときに出会ったのがoasisというUKを代表とするバンドだった。

 それまで忌み嫌っていた軟弱な音楽だった。
 心が疲弊していたときにその隙間を埋めてくれたのがオアシスの曲だった。
 梅雨の合間に見えた雲の切れ間から一筋の光がまるで自分の方向を指し示すかのようだった。
 ある曲の途中から僕は咽び泣いてしまった。
 でも何かが吹っ切れた。変わったといえば変わったが、何が変わったかは実感がない。
 ただ、何かに枯渇していた心に本当のオアシスを見つけられた。

 それからは偉大なる先人たちの音楽に明け暮れ、また今を生きている時代に警鐘を鳴らす若者が出てくると我先に飛びつき聞き続けた。
 いつの間にか年下のバンドさえ出ているくらいになって、時代は確実に進んでいることを実感した。
 でも横断歩道を歩く四人組を超える音楽はたぶん現れないだろう。
 人生を満足に思えたときは一度もなかったけど、後悔はしていない。
 何かを捨てて、何かを得る。
 出会いは別れの始めっていうから、僕は出会いを悔やまないし、別れを惜しまないようにしている。
 でも最近泣くことが多い。
 最近、感傷的なものに弱くなってしまった。
 それも大人になった証かもしれない。

 分かっているよ、ジョン。
 あなたが言ったリアルラブはそんなことじゃないってこと

 だから、今日も音楽を聴き続ける。
 何かを求め、何かを期待しながら…

自分に正直になった日

2009-04-22 07:54:40 | 東京日和
一等星だと思っていた星が流れ星に変わる瞬間だってあるんだよ。

昨日は立川の「BORA BORA」という洒落た飲み屋に行きました。

まずはビールで乾杯と☆

おいしそうな料理が運ばれていきますが、なぜか胸の鼓動は高く鳴っていて、あまり料理に手が出ませんでした。

なかなか雰囲気のいいお店です。
広くて、ビリヤード台やダーツも出来ます。

呑んじゃいますが、全然酔えません。
この流れる時間をすべて覚えておきたいから、そう簡単に酔えなかったです。
この時間が永遠になるといいな…

ダーーーーーツ!!
人生初ダーツを体験しました。

見てみるのとやってみるとでは大違い!
かなりおもしろいです!
でも、いくら的を射抜いても、大事なものを射抜けなかったら…
そんな想いをダーツに込めて、とりゃ!
狙いとは大きく外れ、そのままダーツは下に落ちました。
思い描いたような結果にはならず、想いを込めた矢は突き刺さりませんでした。

久々に自分自身と正直に向き合えた気がした。

駅のホームで、電車を待つ間、同じ曲を何度も流した。


小雨が降る帰路の途中、ふいに傘をおろした。
4月の雨はもう夏のような生ぬるさだ。
聞いていた『夢で逢えたら』の歌詞を口ずさむと、水滴と違う温度で頬を滴り落ちるものを感じた。
周囲に人の気配がないことを確認し、感情の赴くまま、流れ出るものを止めなかった。
家に着くと安心感から抑えていた感情が形として表れ、また頬を濡らしてしまった。
時間にして、数分だったかもしれないが、その何倍も時間が過ぎた気がした。

でも、それでも、嬉しいのさ。

砂漠で雨を待つ。雨の後の弧を描く虹を見るために、いつまでも砂漠で雨を待ち続ける。
それはまるで風車に飛び込むドン・キホーテの姿のように…

荒鷲

2009-04-20 07:49:22 | Weblog
土曜日は気仙沼に帰る予定でしたが、なんせ交通費も馬鹿にならないので、泣く泣く断念せざるを得ませんでした。
だからといって、家で昼寝をして過ごすわけにも行かなかったので、後輩の誘いを受け、東京ドームに行きました。

ドームの近くまでには行ったときがありますが、入るのは初めてです。

25番ゲートをくぐり、たどり着いた先は

レフト側のバックスクリーン側です。
試合まで、時間があるのでとりのあえず…

グビッと一杯!

外野自由席のため、試合の一時間半前に着いたので、ドーム内を散策しました。

ドームには色々と歴史があります。

準備完了

このユニフォームは!?
小豆色!ではなく、クリムゾンレッド!!
つまり…

楽天ゴールデンイーグルスだぁ~
なぜか、大阪がホームのオリックスと東京ドームで対戦です。
まぁ、細かいことは気にしないで、今日の先発はWBCの裏MVPの

岩隈だ!
仙台にいた頃は街で岩隈をよく見掛けました。
でかいからかなり目立つんですよね。
応援するためにガソリンを補給しなければ!

毎週酒を呑んでいます(笑)
外野席は満員ですが、それでも

二階席はガラガラです。
初回、中村ノリのタイムーで先取点を獲得!

岩隈なら1点あれば、充分♪と思いきや、岩隈はあんまし、調子がよくないみたいでけっこう冷や冷やものでした。
8回にビッグイニングが訪れ、一気に7対0で楽勝ムード

完封をしてほしかったのですが、9回はよくわかんない外人が締めて、楽天が圧勝しました。

応援でもオリックスに比べ、楽天が勝っていました。なんか、情熱が違う気がします。

最後にあっしとバルとバルの友人の3人で記念写真です。

東京ドームで楽天の応援歌が聴けるなんて、「杜の都の牛タンパワー」の大声援は忘れないと思います。

何かを一生懸命応援するってやっぱいい☆
気持ちがいいもんだ。
またどこかの球場で野球が観たい。
夏を帯びた太陽の下、ビールをかっくらって、声援を送りたいです。


PS.東京ドームから外に出るときの吹っ飛ばされ感はたまりませんでした。
一度、体験あれ

もしも歌が上手に歌えたなら

2009-04-17 07:59:07 | MUSIC
あっしはかなーりの音痴です。
音を外しまくるので、カラオケはシラフでは歌えず、酔いと勢いで押すタイプです。
洋楽を聴くのがほとんどで、邦楽はあまり聞きません。

そんなあっしのご自慢のiPodに入っている邦楽を紹介します。

それは銀杏BOYZというバンドで、普段はめちゃくちゃな歌ばかり歌っていますが、
時たま、叙情的な歌を歌います。

もし、あっしが歌がうまかったら、好意を抱いている人の前で歌うでしょう。



銀杏BOYZで「夢で逢えたら」


君の胸にキスをしたら君はどんな声出すだろう
白い塩素ナトリウム 水色の水着を溶かすなよ

君を乗せた宇宙船が夕暮れの彼方へ消えて
光るプラネタリウム いっそのこと僕を吸い込んでよ

君に彼氏がいたら悲しいけど
「君が好き」だという それだけで僕は嬉しいのさ

まぼろしみたいなメリーゴーランド
一瞬が永遠に感じて
僕の汗のにおいが君にばれたような気がした

君に彼氏がいたら悲しいけど
「君が好き」だという それだけで僕は嬉しいのさ

夢で逢えたらいいな 君の笑顔にときめいて
夢で逢えたらいいな 夜の波をこえてゆくよ

君に好きな人がいたら悲しいけど
君を想うことが それだけが僕のすべてなのさ

夏の終わりが君をさらってゆく 君の香りだけを残して
夏の終わりが君をさらってゆく 夜の波をこえてゆくよ

夢で逢えたらいいな 君の笑顔にときめいて
夢で逢えたらいいな 夜の波をこえてゆくよ





あっしは『君に彼氏がいたら悲しいけど
「君が好き」だという それだけで僕は嬉しいのさ』
という歌詞がお気に入りです。
なので、あっしは今、とても嬉しい。

もう一つのWBC

2009-04-16 07:55:34 | 東京日和
先週の日曜日に職場のみんなでバーベキューをしまして、その写真がゲットしたので、アップします♪

たくさん画像があるのですが、たーだ!ブログNGよという方もいらっしゃいまして(×.×)そんなに載せていません…寂しい…
なので、あっしが写っているのが中心ですので、あしからず☆
まずはビンゴ大会の様子から

みなさん、真剣です。

野球選手の番号が出るたびに、「イチローの51ー!!」とか叫んでいました。


そんでもってー

ワイン開けに必死です!!
頑張れ~

真ん中の赤いチャンチャンコを着ているのがあっしです。

えっとーすみません、嘘です(笑)

次は衝撃的な写真です

!!!!!!!!!!!!!!!!!
あっしのことをよく知っている人ならビックリするでしょう。
まずは帽子を被っていることと、子供を抱いていることに驚くでしょう。
今までと違う何かを踏み出すってことは、自分が変われるチャンスなんですよ。
子供がいたら、おもしろいんだろうな~とか思い始めています。

場所は移動しまして、みんなの原っぱへ

チューリップが綺麗に咲いています。

思わず、だぁ~!

ドッチボールの準備にかかります。

↑はタイピングマスターの新田大先生です。
あんな滑らかにタイピングされちゃ、もうお手上げです

ブンジの巨匠 村山さんと八王子のギャグマシン カトーさんです。
何の作戦会議でしょうか。

ドリャーー!!

うわぁ、こいつ酒呑みながらやってるよ!↑

暖かい陽のしたで、ゆっくりと気兼ねなく和気藹々と過ごしました。


最後にいっぱい呑んで終了。

家に帰って、帽子を脱いだら、桜がひとひら落ちてきた。
瞳を閉じるとまたあの光景が蘇ってきた。

何年経っても、桜を見るたびに、この日のことを思い出すでしょう。
桜を見る楽しみが増えた。そんな25歳の春でした。


気仙沼(けせんぬま)

2009-04-15 07:56:25 | 気仙沼
あっしの生まれは宮城の気仙沼というところです。
んじゃ、その気仙沼ってどこにあるの?
ということで簡単に説明します。

宮城県の北東に位置しております。
気仙沼といえば、フカヒレが有名で、高級中華料理屋に行って、フカヒレの姿煮を注文したら、十中八九が気仙沼産でしょう。

宮城といえば、仙台です。なので、宮城=仙台出身と言われてしまうが、これまた否定したくなる。
だって、気仙沼から仙台まで
電車だと

かかってしまいます。
しかも、この快速って言うのが、一日2本しかないので、かなり不便です。
2時間も電車に乗らなければ着かない場所を地元と言われるとかなり複雑です…
例えば、八王子出身の人に浅草は地元だよねと言っているのと同じ感じです。

なので、東京から気仙沼まで帰るのは乗り継ぎがうまくいけば4時間で帰れます。
でも、普通に5時間くらいかかっちゃいます…
陸の孤島ですよ、まったく!

軽く方言の紹介ですが、
代表的なのは

でしょう♪
意味ですか!?調子に乗るなよ、ふざけんなという意味で、人をいさめるときに使います。
方言はかなりあるのですが、あっしがよく使うのは

で、「誰」という意味ではなく、なんでしょう…あっしは何か強調したいときに使います。
「だ~れ、言ってるのにわかんないんだもん」などなど

あっしは敬語で話せば、方言は出ませんが、感情的だったり、心が許せる人には方言を使って話します。

ほんのさわりしか気仙沼のことを紹介しませんでしたが、ファッキンビッグブラザーが気仙沼でなにやら楽しいことをしているので、お時間ある時に見てください。
http://kirakukai.blog.shinobi.jp/

少しでも気仙沼のことがわかっていただけたら幸いです♪

また~