740年、聖武天皇は平城京から、
山背国相楽郡(京都府木津川市)の恭仁京(くにきょう)に遷都。
その後、恭仁京は未完成のまま、
今度は742年、近江国甲賀郡(滋賀県甲賀市)に離宮を建設します。
これが紫香楽宮(しがらきのみや)です。
743年、盧舎那仏を紫香楽の地に建設する事を発願し、都として整備を始めます。
しかし紫香楽の地は山奥。
人臣の賛同を得られず、折り重なる天災や不幸が重なり、
744年、難波京へ遷都します。
結局、翌年745年に平城京に遷都し、盧舎那仏建設計画は平城京で実現します。
街中、たぬきの置物だらけの信楽町にある紫香楽宮跡地は、
現在史跡として保存されています。
信楽焼で有名なところですね。
大仏建立予定だった甲賀寺跡です。
宮跡の礎石などが復元されていますが、
この計画が実行されていれば、
奈良の大仏さんではなく、
「信楽の大仏さん」になってたかもしれないですね。
一度、行ってみて
滋賀県甲賀市 紫香楽宮跡