コロナで自粛といいながら、新しい薬師寺東塔の大修理が終わり、見たくて行ってきました。
薬師寺は法相宗、唯識思想を説く。
白鳳時代と現代の技術 両方の粋 を楽しんで下さい。
奈良の世界遺産 薬師寺の東塔(国宝)が約12年間にわたる全面解体修理を終えた。(2021年3月)
現代の技術を結集させ、約1300年前の姿を取り戻した。
680年 薬師寺は天武天皇が皇后鵜野讃良皇女(後の持統天皇)の病気快復を願い、藤原京に建立を
発願した。
686年 天武天皇は完成を見ずに崩御する。
710年 藤原京から平城京に遷都
718年 薬師寺も現在の地に移る
730年 東塔が出来たと伝わる。
1528年 兵火で伽藍を焼失したが、東塔だけ残ったという。
昭和43年より高田好胤和上による写経勧進で白鳳伽藍復興をはたす。
東塔,金堂、西塔
金堂にも小さめの屋根 裳階(もこし)が付いている。回廊の中に2塔があります。
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天武天皇崩御後、持統天皇が即位し、東塔の完成を見る(697年)
三重の塔ですが、少し小さい裳階が付いているので、六重に見える。
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新しい水煙 東西方向に銅鋳造の板 各2面 計4枚からできている。
どれも同じ図形です。伸びやかな飛雲の中を長い天衣を翻し、天人が飛翔しています。
横笛を吹いているのがお父さん、散華が入った皿を持っているのが母親、一番上が子供ともいわれている。
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一番下の天人の横笛は白鳳時代のものより口元に近づいている。
真ん中の天女は、以前は花籠でしたが、これは皿とも言われたり、 散華を載せたりしたのでしょうか。反対の手は中心軸側の縁取りに手を付いています。足裏も見えたりして舞っている姿が美しいです。
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展示場にある白鳳時代の水煙
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真ん中の天女は深さのある華籠を持っています。 花びらが入っているのでしょう。 新しい水煙との違いです。
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九輪の一番下に「さつめい」と読む漢文が刻まれていた。四角の枠の所
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後半の一部ですが、素晴らしい漢文の文章です。 持統天皇によるものとされる。 これが展示場にあるということは、新しい相輪にはつけなかったのでしょうか。
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心柱の木組みです。この上にカバーがつけられる。 心柱はあちこち修理はしていますが、昔のままのものです。
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相輪 九輪の一番上のものです。
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本尊 薬師如来は「弥勒仏」と改められた。
この貴重な時を得られたことを、感謝します。
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終わり
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