アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

言葉

2014年10月19日 | 思う事
震災で子供をなくしてから
自分の人を見る目が変わりました。

前はいい人だと思っていた人が
実はそうではなかった とか
思いやりがある人だと思っていた人が
言葉の地雷を投げつけてくれたり とか

自分の人を見る目のなさが
現れ出た様な気がしました。

もちろん
そうじゃなくて
気持ちのある人達ともたくさん出会って
愛情ある言葉をたくさんいただきました。

人間って話しをする感情の生き物だから
「言葉」が大切だと
改めて思います。
言葉にしないとわからない。
言ってくれないと伝わらない。

震災直後は
その言葉がどれもイヤでイヤでたまらなかった。
慰めの言葉なんて、何もなかった。

今はたくさんの言葉で癒やしを貰っています。

言葉って
刃物の如く突き刺さって来る事があるし
傷つけられる事もある。
その言葉で眠れなかったりもする。

でも
ホンワカ暖かくなる事もあるし
幸せを頂く事もある。

できれば
傷つく事なく暖かい言葉の中で
ぬくぬくとしていたいと思う。
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取材でした。

2014年10月19日 | 東日本大震災の事
新聞記者さんが
仙台からわざわざ来てくれました。

毎回ですが
取材であの日を辿る作業は
大丈夫な様で大丈夫じゃない
その後の自分の気持ちの沈み具合が
どんな感じなのか
予想と毎回違います。
今回は今の所 大丈夫?な感じ…
私の心も随分たくましくなったもんだと思います。


大好きなアユが
凛を産む為にいたあの数ヶ月は
私の宝物の数ヶ月で
私の心の中で
あの数ヶ月だけはキラキラ輝いている。
私の人生の一番幸せな時だったかもしれません。
たった数ヶ月しかなかった 私の一番の幸せ

それを思い出していました。

あの数ヶ月があるから今の私でいられる。
その数ヶ月を伝えたいから取材を受けてしまうのかなぁ

イヤ!
それだけじゃない。
怒りだ、怒り
それを伝えたいから取材を受けるんだと思う。

今も怒ってます。私
何故、どうしてアユと凛がいなくならなくちゃいけなかったのか
わからないから…
納得できないから…

そんな気持ちもわからないくせに
勝手にいろんな言葉を言ってくれるから
生き残った人だけ震災を語るから…
生き残った人にだけ幸せが与えられる様な気がするから…
悲しみは怒りだと思うから…

思い出しても思い出しても
悲しみと怒りだけが渦巻いています。

たくさんの事を話して
何故こんなひどい事が…
と思えるたくさんの事を経験してしまったんだと
改めて思う取材でした。





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