ポエブクロウ

自由詩_Azukizawa

何を愛するかによって

2023-03-08 10:15:08 | 

230308_何を愛するかによって


何を愛するかによってその人の人格は決まる

時計を愛する人もいる
 しかし、正確な時を時を愛する人もいれば、
  古い時計を愛する人もいる
あるいは、古代の日時計、水時計を
愛する人もいる

城を好きな人もいれば、
動物を好きな人もいる
魚を好きな人もいる
 食べることが好きな人、
 鑑賞することが好きな人もいる

すべて言葉を通して
自我という巨大な心の宇宙に記憶される

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分の部屋

2023-03-07 02:39:32 | 

02y0410d_自分の部屋

1)
自分の部屋に帰ろう
暖かいその部屋に
昔の愛がまだここには残っている

いいんだよ誰もおまえを責めたりはしない
傷ついた小鳥だもの
自分の部屋で疲労をゆっくりと取り除けばいい
ここまで土足で入り込むやつはいない

しかしひとつだけ忘れないでくれ
どんなに隠れても
尻尾は隠すことができんのだ、ということを

おまえの言葉が実はしっぽなのだ
社会とのつながりを断つことは絶対にできない
ことばから心の汚染がはじまるのだ

だからこそ大切なことは自分の言葉をもつ事なのだ
ちょっとお説教じみているが
とっても大切なことだからね・・・・

2)
さて自分の部屋で何をしようか
自分がもっとも好きなこと・・・・
何でもいい
寝るのもいい
哲学を考えるのもいい
パソコンのプログラムをやるのもいい
GOTO文でぐるぐる回しをやるのもいい
音楽を聴くのもいい
キーボードをたたいてみるのもいい
もし心が落ち着いて来るとしたら、
君の部屋だ
もし過去が一つの領域であるように見えてきたら
君の部屋だ
もし許すことの出来ない相手に対する反旗を
おろす気持ちになれれば
君の部屋だ
少し眠くなってき、早朝にもう一度目がさめたいと思ったら
君の部屋だ

3)
ほんとうのことを言うと僕は子供のころから
閉じこもるのが大好きだった。
小学校4年のころは
学校に行くのがいやになり内で寝てばかりいた。
そのときぼくは「模型とラジオ」とか
「初歩のラジオ」に閉じこもった。
雑誌のはじっこがやぶれるほど繰り返し読んだ

小学校5年のころ味わったこともない憂鬱に襲われた
ときに目の前が真っ暗になった
「おれに未来、というものはないんだ」と思うようになり、
気持ちも暗くなっていった
しかしそんなときひとつのアイデアを思いついた
僕のはじめての閃きだ
「落語や漫才をいっぱい聞いてうんと笑えば、なんとかなるさ・・・・」
僕はラジオに閉じこもった。
その当時はまだその道の大御所たちが活躍していた。
三遊亭・・・桂・・・林家・・・
みんな生きていた
40数年経ったいまでもその語り口が耳に残っている
一年も聞いていると
冗談をいえるほどになった。

都会にでて最初の会社を3年でやめたとき
また閉じこもった
ノートに閉じこもったのだ
ノートの中の思索の世界
そこになんともいえない「知恵の世界」を見つけた。
とくに頭がよかったわけじゃない、
いや、勉強嫌いだから
書いて考えることが面白くなったのだ
僕はそこで書くことによって
疑問からいろんな世界が生まれてくることを発見した。
書きに書きまくり、すぐにノートが数十冊になった
そしてそこから
架空の存在との対話が始まった

僕は「ケイ」「アムサス」「ラー」といった聖なる存在との対話を楽しむようになった。
幸いなことに彼らは僕に命令する存在にはならなかった。

4)自分の部屋に閉じこもろう
そしてのんびりとお茶でものみながら
架空存在との対話を楽しもう
話し掛ければいくらでも返事をしてくれる

何を考えても自由だ
しかし、ことばから心の汚染がはじまる、という事を忘れぬように・・・・

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

貧しい言葉の使い方

2023-03-03 07:13:11 | 

230303_貧しい言葉の使い方

今お前ほど貧しい言葉の使い方を
しているやつはめずらしい

隣国の人々をナチス呼ばわりしたと思ったら、
その人達から同胞を救うという目的をひねくりだし
いきなり戦争をしかけ、
多くの市民を殺害し……
なにが「特殊軍事作戦」だ

この世界でお前がもっとも貧しい言葉の使い方をしている
――典型的独裁者の言葉にすぎない

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする