6月25日からトルコのアンタルヤというところで開かれていた、ATPツアーのアンタルヤオープンで、日本の杉田祐一選手が優勝を飾り、これで松岡修造、錦織圭に続いて、日本人史上3人目のツアー優勝を果たしました。
テニスの大会について簡単に説明しておくと、下から、フューチャーズ、チャレンジャー、ATP250、ATP500、マスターズ(ATP1000)、グランドスラムと大きく6つのカテゴリー(グレード)があります。フューチャーズはITF(国際テニス連名)の主催、チャレンジャーからマスターズまではATP(男子プロテニス協会)の主催で、グランドスラムはITFの主催になります。
ランキングポイントはフューチャーズの大会から付きますが、「ツアーでの優勝」と言う場合は、ATP250以上の大会で優勝しないと「ツアー優勝者」とは呼びません。
ATP250は優勝するとその名のとおり、250ポイントがもらえます。ATP500では500ポイント、マスターズでは1,000ポイントがもらえ、グランドスラムに優勝すると2,000ポイントがもらえます。現時点での男子シングルス1位(アンディ・マレー)の獲得ポイント(過去52週の獲得ポイント)は9,000ポイント余りですから、グランドスラム4大会全てに優勝してもまだ届きません。因みに現在9位の錦織選手は約3,800ポイントです。
またATP250の大会の賞金総額は、50万ドル以上100万ドル未満の大会が多く、ドロー数は28~32と言ったところ(因みに楽天ジャパンオープンはATP500シリーズに位置づけられています)。アンタルヤオープンの賞金総額は約44万ドルで日本円にして5,000万円に届かないぐらいの額です。ドロー数は28。杉田選手はノーシードだったので1回戦からの出場で、優勝するまでには5試合を戦わなければなりませんでした。しかもコートサーフェスは、一般的に、体の小さい日本人には不利とされる芝。芝のコートは球足が速くなりビッグサーバーに有利だと言われています。また、日本のコートではほぼ芝がないのも日本人が苦手にしている理由のひとつです。但し、杉田選手は芝は好きなようで、2014年のウィンブルドンに初出場した時に、1回戦で格上のF.ロペス(スペイン)相手に、敗れたものの3セットとも、6-7,6-7,6-7のタイブレークに持ち込み、接戦を演じました。
そして今回のアンタルヤオープンも、1回戦の相手こそノーシードのM.エブデンでしたが、2回戦では元世界3位、第4シードのD.フェレール(スペイン)にフルセットで勝利、準決勝では2006年の全豪準優勝者で元世界8位のM.バグダティス(キプロス)を倒しました(第3セット途中でバグダティスが棄権)。そして決勝では、ランキングは同じぐらいでこちらもツアー初優勝を目指すA.マンナリノ(仏)を一蹴。28歳にしてツアー初優勝を納めました。
杉田選手はこの優勝によりランキングを一気に22上げ、44位となることが決まりました。これは、日本人男子の先駆者である松岡修造のキャリアハイである46位を抜き去り、錦織選手に次いで史上2番目のハイランクになります。
杉田選手は今年これまで好調で、年初からのチャレンジャー大会で優勝を重ねると、4月のバルセロナ・オープン(ATP500)では予選決勝で敗退しながらも、錦織選手の欠場による「ラッキールーザー」として本戦出場、すると並み居る強豪を退け、ATP500では自身初のベスト8に進みました。このアンタルヤオープンでの優勝は、錦織選手ですら達成したことのない、芝コートでの日本人初優勝でした。そして、同じ年に芝のチャレンジャー大会とツアー大会で優勝したというのも、日本人に限らず史上初だったそうです。
杉田選手はまだ28歳(錦織選手の1年先輩)、今日から始まるウィンブルドンでも躍動して欲しいものです。

テニスの大会について簡単に説明しておくと、下から、フューチャーズ、チャレンジャー、ATP250、ATP500、マスターズ(ATP1000)、グランドスラムと大きく6つのカテゴリー(グレード)があります。フューチャーズはITF(国際テニス連名)の主催、チャレンジャーからマスターズまではATP(男子プロテニス協会)の主催で、グランドスラムはITFの主催になります。
ランキングポイントはフューチャーズの大会から付きますが、「ツアーでの優勝」と言う場合は、ATP250以上の大会で優勝しないと「ツアー優勝者」とは呼びません。
ATP250は優勝するとその名のとおり、250ポイントがもらえます。ATP500では500ポイント、マスターズでは1,000ポイントがもらえ、グランドスラムに優勝すると2,000ポイントがもらえます。現時点での男子シングルス1位(アンディ・マレー)の獲得ポイント(過去52週の獲得ポイント)は9,000ポイント余りですから、グランドスラム4大会全てに優勝してもまだ届きません。因みに現在9位の錦織選手は約3,800ポイントです。
またATP250の大会の賞金総額は、50万ドル以上100万ドル未満の大会が多く、ドロー数は28~32と言ったところ(因みに楽天ジャパンオープンはATP500シリーズに位置づけられています)。アンタルヤオープンの賞金総額は約44万ドルで日本円にして5,000万円に届かないぐらいの額です。ドロー数は28。杉田選手はノーシードだったので1回戦からの出場で、優勝するまでには5試合を戦わなければなりませんでした。しかもコートサーフェスは、一般的に、体の小さい日本人には不利とされる芝。芝のコートは球足が速くなりビッグサーバーに有利だと言われています。また、日本のコートではほぼ芝がないのも日本人が苦手にしている理由のひとつです。但し、杉田選手は芝は好きなようで、2014年のウィンブルドンに初出場した時に、1回戦で格上のF.ロペス(スペイン)相手に、敗れたものの3セットとも、6-7,6-7,6-7のタイブレークに持ち込み、接戦を演じました。
そして今回のアンタルヤオープンも、1回戦の相手こそノーシードのM.エブデンでしたが、2回戦では元世界3位、第4シードのD.フェレール(スペイン)にフルセットで勝利、準決勝では2006年の全豪準優勝者で元世界8位のM.バグダティス(キプロス)を倒しました(第3セット途中でバグダティスが棄権)。そして決勝では、ランキングは同じぐらいでこちらもツアー初優勝を目指すA.マンナリノ(仏)を一蹴。28歳にしてツアー初優勝を納めました。
杉田選手はこの優勝によりランキングを一気に22上げ、44位となることが決まりました。これは、日本人男子の先駆者である松岡修造のキャリアハイである46位を抜き去り、錦織選手に次いで史上2番目のハイランクになります。
杉田選手は今年これまで好調で、年初からのチャレンジャー大会で優勝を重ねると、4月のバルセロナ・オープン(ATP500)では予選決勝で敗退しながらも、錦織選手の欠場による「ラッキールーザー」として本戦出場、すると並み居る強豪を退け、ATP500では自身初のベスト8に進みました。このアンタルヤオープンでの優勝は、錦織選手ですら達成したことのない、芝コートでの日本人初優勝でした。そして、同じ年に芝のチャレンジャー大会とツアー大会で優勝したというのも、日本人に限らず史上初だったそうです。
杉田選手はまだ28歳(錦織選手の1年先輩)、今日から始まるウィンブルドンでも躍動して欲しいものです。


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