大阪Lover

徒然日記

10 matches 2 weeks

2014-10-06 10:54:27 | Weblog
タイトル、錦織圭選手の全米オープン以降の試合数です。
今年のグランドスラム(GS)大会最終戦の全米オープンを、7試合戦い抜き、日本人男子・アジア人男子初のシングルス準優勝者になったのが、9月8日。その後、約2週間のOFFの後、マレーシア・クアラルンプールで開かれた「マレーシア・オープン」に出場。全米での勢いをそのままに、第一シードの彼は、5試合を戦い抜き、本大会初めての優勝を果たす。

マレーシアOP最終日の翌日、9月29日から、東京・有明コロシアムで「楽天ジャパンオープン」がスタート。錦織は本大会第4シードながら、やはり全米での大活躍、マレーシアでの優勝を引っ提げ、日本国民の期待はいやが上にも盛り上がる。
マレーシアで決勝まで進んだことにより、錦織の楽天ジャパンでの初戦は、1回戦の最後、10月1日にずれこんだ。
コンディションは決して万全ではない状態で臨んだ今大会、1~3回戦まではいずれもストレート勝ち(3セットマッチ)。しかしながら、準決勝のB・ベッカー(ドイツ)戦は格下相手ながら、フルセットまでもつれこんだ。やはりここ最近の疲れがたまっているように見えた。

迎えた、昨日の決勝。相手は、今後、恐らく10年は死闘を繰り広げるライバルのミロシュ・ラオニチ(カナダ)。今年はこれまで3回対戦しており、今年の初対戦であるムチュア・マドリッドオープンでは錦織が勝利を挙げたが、次戦のウインブルドンでは、球足の速さが生きる芝コートの特性を生かし、ビッグサーバーのラオニチに手も足も出ず完敗。しかしその後の全米では、錦織自身もラオニチのビッグサーブにアジャストして勝利。そして今大会も、前半は、ノータッチエースを相当数奪われたものの、錦織がタイブレークを制して先取。第2セットはラオニチが6-4で奪還したものの、ファイナルセット、錦織が数少ないブレークチャンスを物にし勝利。楽天ジャパンでは2年ぶり2回目の優勝と、自身初のツアー2週連続優勝を飾った。因みに、ラオニチは3年連続の準優勝。
試合終了後、暫くコートにあおむけに倒れこんでいたのはイイとして、暫く錦織が歓喜の涙にくれていたのが印象的だった。全米の活躍後の日本開催の大会で、大きなプレッシャーがあったんじゃないかと思う。体力的にもキツかったみたいやし。



↑ラオニチ

テニスを御存知ない方に、カテゴリーの説明をしておくと、テニスの国際試合は上から、グランドスラム大会、ワールドツアーファイナル、ATPマスターズ1000シリーズ、ATP500シリーズ、ATP250シリーズがある(この下部大会にフューチャーズ、チャレンジャーの各大会もある)。GS大会は優勝すると2,000ポイント、ツアーファイナルは1,500ポイント、マスターズ1000シリーズは1,000ポイント、ATP500シリーズは500ポイント、ATP250シリーズは250ポイントが加算される。
錦織は全米準優勝で1,200、マレーシアは250シリーズなので250、楽天ジャパンは500シリーズなので500ポイントをこの一カ月で獲得したことになる。
御存知の通り、GSは年間4大会しかない。マスターズ1000シリーズも9大会しかなく、誰でも本戦にストレートイン出来るというワケではない(錦織クラスとなると、本戦ストレートインが可能。また、Top10選手<錦織含む>は、マスターズ1000シリーズに出場「義務」がある)。従って、Topの選手であろうとも、500シリーズ、250シリーズに出場して、賞金とランキングポイントを稼ぐ。同じ週に違う場所で、500シリーズと250シリーズが開催されていることもある。一般的には、250シリーズの方がレベルは下と言えるので、250シリーズに出場して優勝を目指すか、それともレベルが上の500シリーズに出場して、一発逆転の優勝を目指すか、は選手個々人の判断ということになる。勿論、地の利を含めた開催国・試合会場との相性も勘案することになる。また大会数は当然250シリーズの方が多くなる。250シリーズは年間40大会、500シリーズは年間11大会。そして、500シリーズの準優勝者の方が、250シリーズの優勝者よりもポイントが多いのも、ミソ。

各選手は、各年度多くの大会に参加し、世界ランキングのためのポイント獲得と、それとは別に、一年の最終戦である、「ワールドツアーファイナル」に出場するためのポイント獲得を目指すことになる。前者のポイントは、過去52週に獲得したポイントの上位18大会の獲得ポイントが集計の対象。後者のポイントは、年始に0からスタートして、毎年積み上げていくポイント。よって、世界ランクの順位と、ワールドツアーファイナルに出場するためのポイントランクは、多少ずれることがある。どういうことかと言うと、昨年は怪我でほとんどの大会に出られなかった選手は、「世界ランク」では下位に甘んじているが、今年に入って復調し、出る大会、出る大会で優勝を重ねていくと、ツアーファイナル用のランキングでは上位に位置することも可能なのである。
そして、「ワールドツアーファイナル」には、この獲得ポイント上位8人までにしか出場権が与えられない。大会の格付けはGSの次なのに、出場選手はGSの16分の1でしかない(GSの出場選手は128名)し、年に一度しか開催されない。このワールドツアーファイナルに向けたランキングでも、錦織は6位につけている。

この後、今日からすぐに上海へ飛び、上海マスターズ1000に臨み、その後、バレンシアオープン(スペイン/ATP500)、パリマスターズ1000に臨んだ後、最終のツアーファイナル臨む予定。

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