HEARD IT IN LOVE SONG by MARSHALL TUCKER BAND
70年代にサザンロックと呼ばれたジャンルからはいくつもの良いバンドが登場してきたが、このマーシャルタッカーバンドもその中のひとつ。
サザンロックといえばまず誰もが思いうかぶ名前がオールマンブラザーズバンドであろう。
まさにサザンロックの代表的なバンドがオールマンズだ。
レコード会社のキャプリコーンレーベルとしては、オールマンズに次ぐサザンロックの雄としてこのマーシャルタッカーバンドを売り出したのだろう。
まずこの曲に触れる前に、個人的にこの「愛の歌」という邦題はなんとかならんかったのかいな・・・という思いは強い。まあ、日本のレコード会社のスタッフがつけた邦題なので、マーシャルタッカーバンドには何の責任もないのだが。
サザンロックといえば、泥臭く、男っぱいイメージがあるのだが、「愛の歌」だなんて、あまりにも・・・。
口に出して言うのが恥ずかしいような邦題だと思うのだが・・。
もしこの邦題をマーシャルタッカーバンドのメンバーが知ったら、なんて思うのだろう。
私なら、「そ、それはやめてくれ」と言うと思う・・。そりゃたしかに原題には「ラブソング」という言葉は入っているけどさ・・。
まあ、それはそれとして。
ともかくこの曲は私は1回聴いただけで、すぐに好きになった曲だった。
イントロでいきなりフルートが入ってくるなんて、ちょっと私の描くサザンロック像とは一味違う印象を持った。
テンポも軽快で、メロディは親しみやすく、フルートが入る点などは非常に聴きやすく垢ぬけて聴こえた覚えがある。
イントロを聞いて、「へえ、サザンロックにはこういうバンドもあるんだ」と思ったが、いざ歌が始まってみると、当時の私がいかにも好きになりそうな歌であった。
良い意味で拍子抜けするぐらい、私の心にど真ん中のストレートが投げ込まれたような気分だった。
「いいねえ、こういう曲に出会えるから、あれこれ色んなバンドを聴くのは楽しいんだよなあ」などと思ったものだった。
私の周りにはロック好きな奴は多数いたけど、案外このマーシャルタッカーバンドを知ってる人は少なかった。オールマンズを知ってる奴はいたけど。
でも私がこの「愛の歌」を聴かせてみると、この曲を気にいってくれた友はしっかりいた。
けっこう洗練されてたし、メロディはポップだったし、受け入れられやすい曲だったと思う。
実際この曲は全米12位(14位?)まで上がるヒットソングになったようだ。
日本でもそこそこ受けた曲だったと思う。
どうもサザンロックのバンドには悲劇がつきまとうケースがあるようで、サザンロックの雄であったオールマンズでは看板ギタリストだったデュアン・オールマンがバイク事故で亡くなってしまったかと思えば、その1年と13日後(!)には同じバンドのベーシストまで同じような場所で同じような事故で亡くなってしまった。
レーナード・スキナードというサザンロックバンドなどは、メンバーの乗った飛行機が墜落してしまったりした。
そしてこのマーシャルタッカーバンドもまた、ベーシストが自動車事故で亡くなってしまったという悲劇に見舞われた。
このへん、偶然なのだろうが、どうも不吉なものを感じてしまったものだ。
さてこの「愛の歌」。
サザンロックというと泥臭くブルーズに根差したロックというイメージが私の中にあったが、マーシャルタッカーバンドのこの曲は、カントリーロックの味わいがあった。
まあ、オールマンズにしても、初期はブルースっぽさが濃かったがデュアン他界後にはカントリーロックの要素があったりした。そのへんは、もう一人のギタリストであったディッキー・ベッツのカラーがだいぶ前に出てきたのではなかったか。
アメリカンバンドにはブルーズやカントリーの要素は根底にあるのだろう。
なんにせよ、フルートで始まるサザンロックということで、より聴きやすさや洗練された要素をこの「愛の歌」には感じたし、メロディのキャッチーさから親しみやすさもあった。
この曲に感化されて自作曲を作ったこともあった私だったが、出来上がってみたら普通のフォークロックという感じの曲になった覚えがある。
いつかバンドに持ち込みたい気もしたが、結局は持ち込みそびれたまま、埋もれてしまった(笑)。
その自作曲は今となっては古臭い感じの曲に思えるので、このまま埋もれ続ける可能性が濃厚(笑)。
でも、その自作曲のインスパイア元になったこの「愛の歌」は相変わらず私は好きであり続けている。
アメリカのサザンロックの名曲のひとつだと思う。
いい曲ですね~🎶
タンバリンがいい味出しています。
Marshall Tucker Band
サウンドは軽やかなカントリーロックぽいけど、風貌はばりばり南部の雰囲気たっぷりですね。
ライブ映像がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=HICPDZWnSeg
今も、メンバーは色々変わっても活動してみたいですね。
私が長年大好きであり続けてる曲です。
カントリーロックとサザンロックが混ざりあってるような印象があり、なおかつフルートがサウンドに色を添えてるせいか、洗練されてる感じもあります。
さらにメロディーが親しみやすく、実にポップです。ヒットしたのかうなずける曲です。
ライブ映像見ると、一度ライブを全盛期に見たかったです。
きっと、この曲は演奏してくれそうな気がします。
まさにアメリカンロック!ってな感じですよね。