時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

森永ハイクラウンチョコレートの記憶

2010年02月24日 | 懐かしい系、あれこれ

今は、2月のバレンタインデーと3月のホワイトデーの中間の時期。

バレンタインデーでチョコをもらった人は、ホワイトデーに何を返そうか少し考えはじめている人もいるかもしれない。

私が小学校の頃にもバレンタインデーはあったが(ホワイトデーはまだなかったような・・)、今ほどのイベントじゃなかったような気がする。

今ではバレンタインデーは相当浸透している。
お菓子メーカーの戦略、大当たり・・ってところかなあ。

小学校の頃、バレンタインデーで誰かが私にくれないかな・・と思っていたチョコがある。
だが、そのチョコは高価なので、もらうのはまず無理だとあきらめてもいたチョコだった。
もっとも、義理チョコすらまともにもらえない・・というのが実際の「オチ」であったけれど(笑)。

で、その高価なチョコとは・・・「森永ハイクラウンチョコレート」であった。

小学生の分際でそのチョコをもらったとしたら、それはバリバリの「本命チョコ」であったろう。
だが、さすがに、小学生同士では、そのチョコのやりとりを見たことはない。

いや、実際にはあったのかもしれないが、少なくても私には縁がなかった・・というだけのことかもしれない。

今では、バレンタインやホワイトデー近辺には、ハイクラウンチョコよりもはるかに高価なチョコを見かけることが珍しくなくなった。
でも、私の小学生時代では、ハイクラウンチョコこそが、高級チョコの代名詞であった。




当時、森永ハイクラウンチョコレートが出た時は、かなり気になったものだった。

なにせ、値段が普通のチョコより高く、タバコのような箱に入っており、見るからに高級感があふれていたから。

どんな味がするんだろう。高いんだから、きっとオイシイんだろうな。

・・などと思うと、なおさら。



普段はとても買えない高級チョコだった。

こういうのを日常で食べられるのは、金持ちなんだろうな・・と思った。

私が買えるチャンスがあるとしたら、遠足の時だった。

遠足のおやつ代は、300円まで使えたからだ。

300円あれば、十分にハイクラウンチョコを買える。

だが、ここで葛藤もあった。

安いお菓子を買えば、たくさんのお菓子を買える。

だが、ハイクラウンという高級チョコは、普段なかなか食べられるものではない。

安いお菓子を300円めいっぱい買って、「量」をとるか。

それとも。

量は減っても、普段中々食べられない高級品を買って「質」で贅沢するか。


あるいは、高級品を1個だけ買い、残りは安いものばかり細々と買い、「量」的な帳尻を合わせるか。

これは本当に悩んだ。



普段、安い駄菓子屋のお菓子の味や値段が染み付いていた私としては、たまの遠足の時くらいは普通のお菓子屋で、いっぱい買いたい。
できれば、高級なお菓子も買って贅沢したい。

結局、1個だけ高級品を買い、あとは安いお菓子を買って「量」も確保した・・そんな気がする。


で、高級なお菓子の中の一個がこのハイクラウンチョコだった。

タバコの箱みたいな箱に入っているというのも、高級感を感じたし、なにより「大人っぽく」も感じた。
そう、このハイクラウンチョコは、大人のチョコ・・そんなイメージがあった。

ならば、大人の味覚にあわせた味になってるはずだ・・そうも思った。

どうやら、ハイクラウンチョコに対する感じ方は、他の子供たちも同じだったらしく、遠足の途中で、ハイクラウンチョコを取り出すと、


「お! ハイクラウンだ」

とか

「すげえ」

とかの言葉が(笑)。


なぜか、ちょびっと優越感(爆)


で、箱を開けると、棒のようなチョコがゴージャスな紙に包まれ、4本入っていた・・・・と思う。


高い割には、値段に見合った量があるわけでもなかった。

だからこそ、大事に、かみしめながら、ありがたがって大事に食べた。

味は・・


実際、美味しかった。


なにやら、どぎつくなく、紳士的な味がしたようにも思う。


日本のチョコの歴史(?)的には、高級チョコというものを市場に根付かせたチョコだったといえるだろう。

高めの値段設定には、発売前には色々議論がなされたのではないだろうか。


でも、これはこれで、立派に成功したし、意義もあったといえるだろう。


なんでも、ハイクラウンチョコは・・・今もあるようで。

多少、パッケージは変わったみたいだけど、昔の面影は残しているようだ。



遠足の時くらいしか食べられなかった、高級チョコ、ハイクラウンチョコ。

それだけに、買った時のありがたみや、わくわく感もひとしおだった。



ハイクラウンチョコ以上の高級チョコがあふれている現在では、ハイクラウンチョコの高級ぶりは珍しくないかもしれない。
へたしたら、昔ほどには高級に見えないかもしれない。

「慣れ」ってのは、罪つくりだね(笑)。
「慣れ」がエスカレートを招く・・ってところなのかなあ。


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