滑舌・・と書いて「かつぜつ」。
この言葉、最近あちこちで何気に使用頻度が高い割には、携帯でもPCでも一発変換しない。
へたすれば、辞書にも載ってない。
不思議。
そう思って、調べてみたら、元々は、この言葉は放送業界の業界用語だったみたいだ。
ってことは、「番宣(ばんせん)」などと同じ扱いなのかな。
「特番(とくばん」も元は放送業界用語のような気もするが、これは一発変換するなあ・・。
すると、同じ「一定の業界用語」でも、扱いが違うってことなのかな。
でもこの「滑舌」というものは、今後ますます大事な言葉として一般的に認識されていきそうな気がする。
たとえば、スピーチなどでは滑舌は大事な要素だ。
スピーチは、政治家の演説、有名人・文化人などの講演会、結婚式、朝礼、学校での挨拶、そのほか色々な人が色々なケースで行う。
そこでは、滑舌の良さ悪さが、かなり影響するし、その人の語りを滑舌の良さ悪さで評価する場合は多い。
こうなると、滑舌という言葉や、その言葉の持つ意味は、もうこれは一定の業界用語・・という範疇を超えていると思う。
それは、歌にもいえる。
早口で歌う曲、曲中に台詞がある曲・・などは、特にそうだ。
昔「走れコータロー」という曲があり、曲の途中で山本コータローさんが、競馬の実況を再現する部分があったが、あの部分などは、「滑舌」の良さの典型的な例の一つだったと思う。
ラップなどでは滑舌の悪い人が歌う(?)と、イマイチだろう。
また、フォークなどでは字余りソングがあるが、大概字余りソングは一時的に早口になる。
そんな時も滑舌が悪いと、大切な歌詞が伝わりにくいだろう。
そういや、以前、役者さんたちと飲んだ時、話題が演技論になり。
滑舌というものに関しては、何度も話の中に出てきていたっけ。
特に舞台役者さんにとっては、滑舌は動作の芝居に勝るとも劣らぬくらい大事だろう。
AR(アフレコ)じゃなく、ライブな分だけ、特に。
滑る舌・・と書いて、滑舌(かつぜつ)。
なにも役者やお笑い芸人や歌手じゃなくても、表現やアピールやコミュニケーションの場では大切な要素の一つ。
舌が滑って、トークやスピーチが滑らかになるぶんにはいいが、「口が滑る」ようなことのないようにはしないとね(笑)。
芸人にとっては、ネタが滑るのも死活問題だろう。
滑っていいのは、ネタでもなきゃ、口でもなきゃ、雪道でのドライブでもないし、試験でもない。あくまでも、舌。それと、スキーやスケートにスノボ。
ともあれ、「滑舌」という言葉が、全ての辞書に載ったり、一発変換できるようになるのは、時間の問題だろう。
すでに記載されてる辞書もあるみたいだし。
現状、なかなか変換できないのは不便なのだ。
また、載っていない辞書がある・・というのは、不自然になってきてると思えたりするのだ。
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